赤ちゃんのうつ伏せの練習を勧められたことはありますか?
ほとんどの赤ちゃんは生後4から5か月頃に首がしっかりすわり、自分で好きな方向に首を動かすことができるようになります。
首が上手に動かせるような練習や、運動を兼ねて赤ちゃんのうつ伏せの練習はすすめられています。
しかし、初めての育児に戸惑いながらのことが多い中、うつ伏せの練習をすることに不安を覚える方も多いかと思います。
今回は、赤ちゃんのうつ伏せの練習を始めても良い月齢や練習方法から、気を付けてほしい点までご紹介したいと思います。
赤ちゃんの機嫌の良い時間帯に少しずつ始めてみてください。
目次
1.赤ちゃんのうつ伏せの練習はいつから始める?
赤ちゃんの打つ伏せの練習は生後何か月の時点から始めるか?に関しては、さまざまな考えがあります。
中には、新生児から始めても良いという考えもあります。
個人的な経験では、生後3か月児定期健診でうつ伏せの練習をすすめられました。
出産した産婦人科では、生後すぐから始めても良いと言われました。本当に色々な考え方があります。
基本的な考えとしては、成長や赤ちゃんの反応には個人差があるため、様子を見て、少しずつで良いと思います。
生後1か月くらいから、大人が必ずそばで見ながらうつ伏せの練習をすることで、背筋がしっかりしてきます。
いくらうつ伏せの練習が子どもも成長にとって良いことが多いとはいっても、無理はせずにマイペースで進めることを意識しましょう。大人が焦って赤ちゃんに無理をさせないようにしてください。あくまでも、機嫌の良い時間帯に少しずつ始めてください。
2.うつ伏せの練習方法と注意点
2.1.はじめてうつ伏せの練習をする時の注意点
最初は数秒単位から始めて
生後すぐの赤ちゃんの筋肉や体はまだまだ未発達で、とても繊細です。
うつ伏せの練習は最初は数秒単位から始めてください。そのまま寝かせてしまったり、ほんの少しの時間でも目を離したりすることは絶対にやめてください。
機嫌の良い時間に始め、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしてみてください。
いつも仰向けに寝ている赤ちゃんにとって、うつ伏せの世界はまったく違う世界なので、いつもとは違う反応を見ることができるかもしれません。
赤ちゃんの近くに物を置かないで
赤ちゃんは自分で首の向きを横向きにしたり、腕で自分を支えたりすることができません。
そのため、赤ちゃんの近くに物を置かないように気を付けてください。また、練習をする際の下の敷物は柔らかい布やクッションを使うことはやめてください。
窒息してしまう恐れがあります。
当然ですが、忘れがち。必ず大人が付き添って
赤ちゃんの不注意に関する事故は思わぬところから起きます。必ず大人が付き添い、赤ちゃんの手を持つなどをして付き添ってください。
2.2.実際にやってきたうつ伏せの練習方法
うつ伏せの練習と一言に言っても、段階があります。順番に説明しますので、最初は親御さんが抱っこした状態から始めてあげてください。
赤ちゃんが仰向けに寝ている状態から始めるのは、慣れてきてからで大丈夫です。
赤ちゃんを抱っこした状態から始める
抱っこしている大人がゆっくりと仰向けになり、そのままの姿勢で赤ちゃんをずらしてあげてください。
赤ちゃんが仰向けに寝ている状態から始める
大人が赤ちゃんの首と肩を手で支え、もう片方の手でお腹を支えながらうつぶせにしてあげてください。
このとき、赤ちゃんの体をひねらないようにゆっくりと慎重にしてください。
初めてのときはあなたもドキドキされるかと思いますが、ベビーバスで新生児の赤ちゃんの背中を洗うときの状態を思い出しつつやってみてください。
赤ちゃんの顔が下向きにならないように気を付けて
赤ちゃんはまだ自分で首の向きを自由に動かすことができないため、うつ伏せにすると自然と顔が下向きになってしまいます。
もちろん自分ひとりで首の向きを直したりすることはできないことの方が多いです。そのため、大人が首を横向きに修正してあげてください。
最初は寝ているだけの赤ちゃんも、少しずつ頭を持ち上げようとしたり、広がる新しい世界に足をばたつかせて喜んだりといろいろな反応を見ることができます。
楽しめるようになってきたらおもちゃも使って
うつ伏せの練習を赤ちゃんが楽しみ、ほんの少し頭を持ち上げられるようになってきたら、普段使っているおもちゃなどを手元や頭の近くに持って行ってあげましょう。
手を伸ばそうとするので、それも運動につながります。
音の鳴る布製のおもちゃや、鏡のついているおもちゃはとくにおすすめです。
仰向けに戻すときも慎重に
打つ伏せから仰向けに戻すときは、赤ちゃんの股の間から入れた手でお腹全体を支え、片方の手で頭と頸椎をしっかりと支えて戻してあげてください。
このときも、赤ちゃんの体をひねらないように慎重にしてください。
3.うつ伏せの練習から期待できる成長とは
首まわりの筋肉が鍛えられる
最初はうつ伏せになることに驚く赤ちゃんも、慣れてくると首を持ち上げようと頑張ります。
その結果、首まわりの筋肉が発達し、首座りが早くなると考えられていまが、うつ伏せの練習をしなくても成長と共に首座りの時期は来ますので、無理は禁物です。
肩や背中の筋肉が鍛えられる
赤ちゃんはうつ伏せになることで、頭を持ち上げたり、手足を伸ばしたりするので、肩や背中の筋肉も鍛えられます。
首座りや寝返りのきっかけになる
首まわり・肩・背中の筋肉が鍛えられることで、首すわりが早くなるとされています。おのずと寝返りも早くなると言われてます。
仰向けで寝るよりも、うつ伏せで寝るほうが色々なところの筋肉を遣おうとするからですね。
4.【気を付けてほしい】うつ伏せとうつ伏せ寝のちがい
うつ伏せの練習をすることで、赤ちゃんが窒息しないか気にされる方もおられると思います。
大人がうつ伏せの練習をしているときはそばで見守り、短時間できちんと赤ちゃんを仰向けの状態に戻してあげているなら問題ありません。
うつ伏せにしたまま寝かせていると、窒息してしまう危険性があります。
とはいえ、赤ちゃんは寝返りができるようになると、今度はうつ伏せの状態を好んで仰向けで寝ないようになります。
そのまま、ずりばいやハイハイへの成長へと繋がっていきます。寝返りができるようになったら、周囲に小さい物を置かないようにしたり、柔らかいクッション類を置かないようにしたりして、安全な環境づくりをしましょう。
5.うつ伏せの練習は必ずしないといけないの?
赤ちゃんのうつ伏せの練習は必ずしないといけないわけではありません。他の子どもが練習をしているからというだけの理由で無理に自分の子どもにもやらせる必要はありません。
もちろん練習することで、首座りや寝返りの成長をサポートし、運動にもなるので、メリットはたくさんあります。
しかし、生後3か月未満の首がしっかりと座っていない時期の赤ちゃんは、うつ伏せにされるだけで泣いてしまうこともあります。
日々の赤ちゃんとの遊びの一つとして、気が向いたら取り入れるくらいの軽い気持ちで取り組んでください。子どもの成長をみながら自分の焦りのためではなく、子どもの為にやるように意識したいものです。
6.まとめ
赤ちゃんのうつ伏せの練習や時期について触れましたが、いかがでしたか?
最初はあなたも赤ちゃんもためらいながらのため、オロオロすることもあると思いますが、慣れてくるとけっこう楽しいです。
触れ合いのひとつとして、ぜひ続けてみてください。
夜泣き、赤ちゃんの体重の変化、母乳の量が足りているのか…など気になることはいっぱいあるかと思います。
そうこうしているうちに、5~6か月頃になると離乳食が始まり、最初の頃は用意するのが本当に大変なのでまた気になることが増えます。
気になることと同じくらい成長するのもあっという間で、ハイハイをし始めたなと思ったらつかまり立ちをし、歩くようになります。
愛おしい赤ちゃんの時間は本当にあっという間です。
毎日毎日を大切に、そして適当な気持ちも大切に、歩いてください。