子どもの夜泣きと昼夜逆転に悩まされていませんか?
とくに新生児は体内時計ができていないので、眠りが浅く、2~3時間おきに母乳やミルクを飲み、泣いて起きることを繰り返します。
1歳を過ぎたころから、落ち着いてくるものですが、
2~3歳でも、日中に起きた出来事を思い出し、夜泣きをする子どももいます。
今回は赤ちゃんと1歳から3歳くらいの子どもに分け、
昼夜逆転を基に戻し、きちんと生活リズムを整えるためのポイントをご紹介します。
ほんの少し、個人的な経験も書いておきますので、ぜひ参考になさってください。
目次
1.赤ちゃんの昼夜逆転 生活リズムを整えるには?
0歳児の成長は目まぐるしく、月齢によって生活のリズムや注意するポイントは異なってきます。
数か月単位に分け、ポイントをご紹介します。
その前に、月齢に関係なく大切なポイントを書いておきます。
まずは赤ちゃんが安心して眠れるよう、寝る部屋を暗くし、テレビや携帯電話などの使用は控えるようにしてください。
部屋の室温は20~25℃になるようにし、乾燥する季節は加湿器も使いましょう。
ベビーベッドで寝てくれないときは、無理にベビーベッドを使うことはありません。
添い寝でも大丈夫です。ただ、赤ちゃんが窒息してしまわないように気を付けてください。添い寝に対応できるベビー布団も発売しています。
これは個人的な経験ですが、わざわざ添い寝に対応できるベビー布団を買うのがもったいないと考えたので、大判のバスタオルをくるくる巻いたものを自分と赤ちゃんの間に置き、自分が赤ちゃんを踏んでしまわないように気を付けていました。
1.1.新生児から生後3か月頃
生まれたばかりの赤ちゃんは、朝起きて夜眠る体内時計ができていません。
2~3時間ごとに目を覚まし、ミルクやおっぱいを飲み、オムツを交換する…の繰り返しです。
まだミルクやおっぱいを飲みなれていないので、最初の頃はとくにまとまって寝てくれません。
この頃は生活リズムを整えようとは思わず、赤ちゃんに合わせた生活をし、あなたも寝られるときに寝るようにしてください。
1.2.生後4か月から5か月頃
生後4か月を過ぎたあたりから、昼寝の時間が安定してきて、夜も少しずつまとまって寝てくれるようになります。
とはいえ、赤ちゃんによって個人差がありますので、あまり他の赤ちゃんと比べて落ち込む必要はありません。
朝起きたら朝日を浴び、お天気の良い日はお散歩をし、夜はできるだけ早い時間に寝る部屋を暗くするように心がけてください。
どうしても昼寝の時間が安定しないときは、おんぶしながら家事をする等の工夫をして乗り切ってください。
1.3.生後6か月から1歳頃
離乳食も始まり、だんだん生活リズムが整い始める頃です。それと同時に、夜中に何度も起きて泣き出すこともあります。
毎日ではありませんが、日中に刺激のあるできごとがあると夜泣きしやすくなるといわれています。
日中に出かけた日はできるだけ早く帰宅してゆっくり過ごし、寝る前は落ち着ける環境を作ってあげるようにしましょう。
2.1歳から3歳頃の昼夜逆転 生活リズムを整えるには?
1歳を超えてくると体内時計もしっかりできているため、赤ちゃんのころのように昼夜逆転することは減ってきます。
しかし、朝遅くまで寝ていたり、夕方遅くまでお昼寝をしていたりすると昼夜逆転の原因になりかねません。
規則正しい生活を送るポイントを項目別にしてご紹介します。
2.1.朝日を浴びられるよう、部屋を明るくする
個人差があり、早起きが得意な子どももいれば、そうでない子どももいます。
寝室のカーテンを開け、朝日をたっぷりと浴びられるように部屋を明るくしてください。
雨の日は電気をつけ、自然と起きられるようにしてあげてください。
早起きが苦手な子どもの場合、とくにイヤイヤ期の2歳前後の子どもの朝の相手は大変かと思います。
子どもをくすぐったり、子どもの好きなぬいぐるみなどを使って起こしたり、元気の出る音楽をかけたり、何かしらの一工夫を加えると変わることもあります。
男の子のご家庭だと、阪神タイガースの六甲おろしはとくにおすすめしたい曲です。
朝日をしっかりあびることで、体内時計は1日が始まったと察知しますので、自然と生活リズムも整ってきます。
保育園や幼稚園に通っていない未就園児の子どもの場合、寝てくれていると家事などがはかどるからと、自分で起きてくるまでそのままにしているという方もいます。
もちろん、その気持ちもすごく分かりますが、遅くとも8時くらいには起きられるようにもっていき、朝食や歯磨き、着替えなどを習慣にしましょう。
2.2.自分で起きる習慣をつけていこう
1歳から3歳頃の子どもはまだ、親御さんが起こしていると思います。
幼稚園や保育園に入園する少し前から、だんだんと自分で起きる習慣をつけていきましょう。
子どもの好きなキャラクターの目覚まし時計や、できるだけ大きな音のなる目覚まし時計を用意したり、朝起きたら庭の花に水やりをするといった朝の楽しみを用意したりするのもおすすめです。
兄弟姉妹のおられるご家庭でしたら、早く起きられた方を思いきりほめてあげて、がんばって起きるようにもっていきましょう。競争意識も大きいです。
2.3.お昼寝にも一工夫が大切
子どもがリラックスして眠れるように、お昼寝のときも夜に近い部屋の暗さにしていませんか?
外の光が入るくらいの明るさにしておき、子どもが夜だと誤解しないように気を付けてください。
さらに、「できるだけ長い間寝て欲しい。」と思うあなたの気持ちも分かります。
唯一の自分の時間であったり、たまっている家事をこなせる時間であったりしますよね。
しかし、午後3時をすぎると夜の睡眠に影響してしまいますので、午後3時には起きられるようにし、昼寝の時間も合計で2時間程度になるようにしましょう。
2歳から3歳くらいになると体力がついてきて、午後3時くらいまでのベストな時間帯には昼寝をしないのに、夕方午後5時から6時くらいに寝てしまうということも多いです。
色々な考え方があるかと思いますが、寝たいだけ寝かせてしまうと昼夜逆転になってしまいますので、寝かせないようにできるだけ一緒に活動し、お風呂に入って目を覚まし、夕食を食べてから眠れるようにしてあげてください。
寝てしまっても、短時間で起こしてください。
割り切って、子どもと一緒に午後9時前に寝てしまい、朝は早めに起きて、家族のお弁当を用意するついでに夕食もほとんど作っていました。
こうすることで、夕食の準備をしたい時間帯も子どもが寝てしまわないように一緒に活動することができました。
ご家庭の環境によってはむずかしいかと思いますので、参考程度にしてください。
2.4.夜遅くの外出は避け、入浴や夕食は早めに
1歳から3歳くらいの子どもには、12時間前後の睡眠時間が必要です。
そのため、20時から21時には寝られるよう、夜遅くの外出はできるだけ避けてください。
眠る2~3時間前には夕食を済ませ、1時間前には入浴を済ませられるようにしてください。
胃腸が活発に動いていたり、お風呂あがりの目が覚めた状態だったりすると、なかなか眠りづらくなります。
17時前後になると眠たくなる子どもの場合、先にお風呂を済ませて目を覚まし、それから夕食という流れでも良いかと思います。
まだまだ食べこぼしの多い時期ですので、パジャマを多めに用意したり、エプロンをつけたりする工夫もしてください。
ポイントは、お風呂や夕食、歯磨き、眠る前のトイレといったやるべきことを早めに終わらせてしまい、親子でゆっくりできる時間を作ることです。
あとになればなるほどあなたの気持ちもイライラしてしまい、子どもにもついついきつい態度になってしまいます。
ご主人の帰宅時間が遅かったり、あなたも仕事をしていたりするとなかなか思うようにはいかないかもしれませんが、子どもを中心に考え、お風呂や夕食の時間はだいたい決めてしまい、それに合わせるようにした方が楽です。
日中の子どもの相手で疲れてしまったときは、夕食をテーブルに並べたままご主人を待たずに寝てしまっても問題ありません。たまには体をゆるめることも大事です。
2.5.眠る前に習慣となることを作ろう
子どもが「これをしたら眠る」と思えるような習慣を1つ作ってください。
絵本の読み聞かせがいちばん多いと思います。
そのほかには、子どもが好きなぬいぐるみを布団に一緒に寝かせたり、リラックスできるあたたかい牛乳をほんの少し飲んだりといったこともおすすめです。
これは個人的な経験ですが、ぬいぐるみを寝かせる小さなお布団とパジャマを余った布で作ってあげて、お世話できるようにするとさらに子どもの意欲がアップします。
パジャマはボタン式のものにすると、ボタンの着脱の練習にもなって一石二鳥です。
市販のものでもありますが、けっこう良い値段です。
2.6.夜中起きたときは、部屋を明るくしない
夜中、トイレに行きたくなったり、怖い夢を見たり、何らかの理由で子どもが起きてしまったときは、部屋の電気をつけないようにしてください。
豆電球くらいで対応し、すぐにまた眠れるようにしてあげましょう。
下の子がまだ赤ちゃんのご家庭は、赤ちゃんの夜泣き上の子も起きてしまうことも多々あると思います。
あまりにも赤ちゃんの夜泣きがひどく、上の子の睡眠に影響してしまうようであれば、ご主人と上の子、奥さんと赤ちゃんといった形で寝室を分けることも必要かもしれません。
3.まとめ
子どもの生活リズムを整えるには、どういった点を気に掛けるのが良いのか?そして、昼夜逆転を戻すにはどういったことが必要なのか?
などについてご紹介しましたが、いかがでしたか?寝かせつけについては他にも関連記事を書いていますので参考にしてみてください。


小さい頃は神経系統が発達し、生活リズムの基盤ができあがります。
忙しい日々をお過ごしかと思いますが、できるだけ子ども中心の生活を心がけ、早寝早起きをめざしましょう。