生活費節約を始めたい人向け:日常で役立つ知恵袋

日々の生活を少し見直すだけで月に数百円、数千円でも節約できたら嬉しいですよね。

でもどこを削ればいいのかわからない、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では今からでも実践できる簡単で効果的な節約方法を紹介していきます。

ゆとりのある生活のため、ぜひ参考にしてみてください。

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1.節約の基準を知るために一般家計平均と自分の家計を比べてみよう

節約を考える前に、まずは平均的な出費額を知り、改めて自分の生活費を見つめなおしてみましょう。

一般家計の平均額と比較するには我が家の家計を正確に把握する必要があります。

できれば過去1年間くらいの生活費が分かると季節やイベント時の出費も把握できるので理想的です。

家計簿をつけていない場合は家計簿をつけることから始めていきましょう。

家計簿のアプリを使えば簡単にできますのでオススメです。

下記に人数別生活費の平均を表にしています。(総務省参考)

我が家の家計簿と比較し、平均額を超えている項目はその差額を目標金額として節約を始めるといいでしょう。

以下は一般的な数字とされています。自分の家計とどう違うのか一度比較してみると気づきがあると思います。

1-1.二人暮らしの場合

内訳 平均支出額(月)
食料 63,028円
住居 18,765円
水道・光熱 20,348円
家具・家事用品 9,346円
被服・履物 8,998円
保険・医療 13,932円
交通・通信 33,748円
教育 515円
教養娯楽 26,176円
その他 62,181円
合計 257,037円

1-2. 三人暮らしの場合

内訳 平均支出額(月)
食料 72,858円
住居 20,263円
水道・光熱 23,852円
家具・家事用品 11,373円
被服・履物 11,837円
保険・医療 12,396円
交通・通信 41,788円
教育 8,392円
教養娯楽 26,922円
その他 63,803円
合計 293,484円

1-3. 四人暮らしの場合

内訳 平均支出額(月)
食料 79,387円
住居 15,321円
水道・光熱 24,975円
家具・家事用品 11,012円
被服・履物 14,043円
保険・医療 10,891円
交通・通信 45,675円
教育 26,658円
教養娯楽 31,819円
その他 55,121円
合計 314,902円

1-4. 五人暮らしの場合

内訳 平均支出額(月)
食料 88,399円
住居 13,269円
水道・光熱 28,586円
家具・家事用品 11,768円
被服・履物 14,705円
保険・医療 11,382円
交通・通信 51,027円
教育 29,658円
教養娯楽 34,356円
その他 54,845円
合計 337,995円

2.食費の節約術

2-1.一番効果がある節約は自炊すること

自炊は節約の基本です。

自炊と外食の食費を比較すると、月額では倍以上の差が生じます。

また外食をせずとも、出前や出来合いのお惣菜、弁当などを買って家で食べる場合も同じです。

食費は生活費の中で一番節約しやすい項目なので、できるだけ自炊を心がけましょう。

2-2.効率的に買い物をするために一週間の献立を考える

スーパーで安売り食材を買うことも大切ですが、安いからといってついつい買いすぎてしまうことはありませんか?

大切なことは1日の節約ではなく、長期的に節約することです。

あらかじめ1週間分の献立を計画しておくと、買い物へ行った際に、必要な物と必要のない物が判断しやすく、無駄遣いを防ぐことができます。

2-3.買い物に行く回数を減らす

毎日のように買い物に行く人はお金が貯まらない傾向にあります。

買い物の回数が増えることで、出費する機会が多くなる上に衝動買いをしやすくなってしまうのです。

買い物に行くと何か買わずにいられなくなり、不必要なものまで購入してしまうことはありませんか?

買い物は週に1回、もしくは2回と決め、途中で足りないものがあれば、それだけ買い足すようにしましょう。

2-4.食費予算を決めておく

毎日自炊をして、1週間分のメニューを計画的に決め、買い物に行く回数を減らしたとしても、高いものばかり買っていては意味がありません。

例えば1週間で7,000円のように1週間分の食費予算を決め、予算内でメニューを決め、食材を買うようにすれば月28,000円で食費を抑えることができます。

3.意識するだけでかなり違う電気代の節約術

3-1.契約しているアンペアを下げる

契約アンペア数を下げると基本料金が安くなります。

10アンペア下げると月200〜300円程度下げることができ、家庭によっては年間5,000円以上電気代を節約することも可能です。

現在契約しているアンペア数は請求書や明細書で確認することができ、電力会社へ電話するだけでアンペア契約の変更が可能です。

あまり気にしたことがない方はぜひ一度チェックしてみましょう。

3-2.そもそも新電力などの契約プランを視野に変更を検討する

2016年4月から電力自由化が実施され、様々な会社の中から自由に電力会社を選ぶことができるようになりました。

会社により様々なサービスを提供しているので、電力会社の変更を考えてみましょう。

また、現在の契約プランを見直すことも効果的です。

昼は仕事で夜間に電気を消費することが多い、早寝早起きで昼間に電気を使うことが多いなど、各家庭で生活スタイルが違います。

昼に安いプランや夜に安いプランなど、各家庭にあった契約プランを選ぶだけでかなりの節約効果が期待できます。

3-3.待機電力を節約する

1年間の電力量のうち、5%程が待機電力です。

待機電力とは、電化製品のスイッチを切っていても、コンセントに繋がっている限り消費する電力のことであり、一般的な家庭で年に1万円ほどの電気代を発生させています。

使わない電化製品のコンセントはこまめに抜くことが効果的ですが、面倒な方はスイッチ1つでコンセントに流れる電気を切ることができる節電タップを使うのが便利でおすすめです。

また、旅行や出張などで長期的に部屋を開けるときは、ブレーカーごと切ることで元から電気を遮断してしまいましょう。

3-4.電気代の横綱エアコン

エアコンは冷房時28℃、暖房時20℃の適切な設定温度で使用することが節約のカギです。

設定温度で足りない場合は扇風機やサーキュレーターを併用しましょう。

またフィルターは2.3週間を目安に掃除をすることで冷暖房の効率が上がります。

そして、よく勘違いされがちですが、エアコンはこまめにつけたり消したりすると帰って消費電力があがってしまいます。

電源を入れるときに最も電気を消費するため、自動運転に設定し、1〜2時間程度の外出の場合はつけっぱなしで問題ありません。

3-5.日頃の意識でだいぶ違う冷蔵庫

冷蔵庫は熱がこもらないように、壁から少し離して設置しましょう。

設定温度は冬が低、夏は高と、季節に合わせて温度設定を変えると効果的です。

冷蔵庫の中身は冷気が上手く循環しやすいよう詰め込みすぎに注意し、冷気がでる部分を塞いでしまわないように配置しましょう。

またドアの開閉回数や開いている時間も、消費電力に大きく影響します。

よく使うものは手前に置く、取り出しやすいように分類しておくなどの工夫で開けている時間を短縮し、開け閉めは素早く行いましょう。

3-6.それほど違いは無いと思ってるけど照明はすごい大事

トイレ、洗面所、廊下や階段などの電気をつけっぱなしにしていませんか?

電気はこまめに消すことで節電することができます。

またLED照明を使うことで消費電力が抑えられ、半永久的に取り替えが不要になります。

初期費用はかかりますが思い切ってLED照明に切り替えてしまうも1つの節約方法です。

3-7.気づかないうちに電力を消費しているパソコン

パソコンは起動やシャットダウンにかかる電力がとても大きく、2時間起動したくらいの電力を使用します。

少しの時間ならシャットダウンするよりもスリープ状態にした方が節約になるでしょう。

また商品にもよりますが、ノートパソコンはデスクトップパソコンに比べ本体が小さい分省エネで、古いパソコンを最新のものに切り替えるだけでも消費電力を抑えることができ

買い替えには費用がかかりますが、長期的に見るとかなりの節電効果が期待できます。

4.ガス代の節約術

・お風呂の蓋はこまめにしめる。
浴槽にお湯を張っているときはこまめに蓋をしめましょう。

蓋をしめておかないと、湯船の温度はどんどん逃げてしまいます。

お風呂を沸かす際や入浴後に蓋をするようにすると年間で約2,000円のガス代が節約できます。

4-1.効率よく入ろう!お風呂

・追い焚きなしないようにする
お風呂の追い焚きはできるだけしないようにしましょう。

追い焚きでは、200Lの水を1 ℃上げるのに3円かかるので、1日10℃の追い焚きをやめるだけで1ヶ月1,000円ほどの節約になります。

保温シートを使用することでお湯が冷めるのを防ぎ、またお湯が冷めないうちに立て続けに入るようにすることで追い炊き回数を減らしましょう。

・シャワーを出す時間を短くする
シャワーを使用する時は、お湯を出しっぱなしにせずこまめに止めて使用時間を短くするようにしましょう。

シャワーのガス代は1分間約5.5円となり、3分減らすことができれば1回で16円ほど節約できます。

1ヶ月で480円、年間で5,760円の節約になり、4人家族だと約23,000円にもなります。

止水ボタン付きのシャワーヘッドを使えば蛇口を開け閉めすることなくボタン一つで操作できるのでオススメです。

4-2.キッチンのガスは馬鹿にできない

・蓋や落し蓋を利用する
煮物料理を作るとき、味をしみこませようと思うと時間がかかりガス代もかさんでしまいます。

調理をする際は落し蓋や鍋蓋をすることで熱を逃がしにくくなり、調理時間を短くすることができます。

・同時調理する
パスタを茹でるときには、具材も一緒に茹でる、グリルで肉や魚を焼く際には、付け合わせ野菜も一緒に並べて焼くなど、別々の食材を同時に調理しましょう。

ガス代が節約できる上に、調理時間も短縮することができます。

・鍋底の大きさに合わせた火の強さ
火は大きすぎても、小さすぎても効率が悪くなります。

鍋の底からはみ出す炎はガス代の無駄になるので、なべ底から炎がはみ出ない程度の火力で調理しましょう。

・大きめの鍋を使う
お湯を沸かしたり煮物などを調理するときは、なるべく大きめの鍋を使用するようにしましょう。

小さい鍋よりも大きい鍋で調理をしたほうが鍋底の面積が広い分、効率良く熱を伝えることができ、ガス代を節約できます。

4-3.ガス会社の見直し

・都市ガスに変更する
都市ガスは公共料金ですが、プロパンガスは規制された公共料金ではなく価格は自由に設定され、都市ガスより割高になっています。

プロパンガスを利用している方で、可能な場合は都市ガスに乗り換えることでガス代を大きく節約できます。

全国平均でみるとプロパンガスは都市ガスの1.5倍~3倍のガス代がかかっているという状況です。

工事費が30~40万円程度かかってしまいますが、長い目で見ると都市ガスへの変更は有効な節約手段となるでしょう。

・安い会社に乗り換える
プロパンガスも都市ガスも会社は全国にたくさんあります。

現在のプランと他社を比較し、より安い会社を見つけることで大きな節約になります。

特にプロパンガスは自由料金のため、適正料金よりもかなり高い場合があるので注意しましょう。

5.水道代の節約術

5-1.お風呂のお湯をどう活かせるか

・節水シャワーヘッドを使う
節水シャワーヘッドとは、シャワーの出る穴の数を減らし、水圧を弱めることなく少ない水の量で使用することができるものです。

止水スイッチが付いている物が多く、こまめに水を止めることもできるので、より節水効果が高い物になっています。

1500円程で購入できるので、ぜひ活用してみましょう。

・お風呂の残り湯を使う
お風呂の残り湯はそのまま流してしまうのではなく、洗濯に使用しましょう。

お湯で洗った方が汚れは落ちやすいため、一石二鳥です。

汚れが気になる方も、すすぎを水道水にすれば全く問題ありません。

5-2.トイレの使用は案外バカにできない

・大・小を使い分ける
大半のトイレは「大」「小」のレバーで水の量を調整できるようになっており、2リットル程の差があります。

癖で「大」ばかり使用していませんか?

きちんと使い分けるだけで大幅な節約に繋がります。

・節水型トイレに変更する
最新のトイレは従来のものに比べると水の使用量が格段に少ないです。

設置するのに費用はかかりますが、トイレは家族全員が1日に何度も使用するものであり、十分に元は取れるでしょう。

5-3.料理で使う水の節約方法

・ため洗いをする
水を流しっぱなしにしないためにも、桶などを使ってため洗いするようにしましょう。

桶にためた水で使用した食器をほとんどきれいな状態まで洗います。

あとは水道の水で簡単にすすぐだけというようにすれば、水道代が大幅に節約できます。

・節水コマを使用する
水道の蛇口に節水コマを取り付けるだけで流出量を5〜10%程度抑えることができます。

節水コマは各地域の水道局で無料配布されていることも多く、ホームセンターでも100円程度で購入できます。

・食器洗い乾燥機を使う
食器洗い乾燥機で使用する水の量は、手洗いの10分の1で済みます。

食器洗い乾燥機では、高温の湯を使用して丁寧に洗浄をするので、少ない水量で落ちにくい油汚れなどもきれいに落とすことができるのです。

たくさんの洗剤を何度もスポンジにつけながら、落ちにくい油汚れを落とす苦労などもなく、水道代も時間も節約できます。

さいごに

今回は、食費や水道光熱費などの生活費を、節約して抑える方法についてお伝えしました。

どれもこれも簡単にできるものばかりです。

全てこなせば相当な節約につながるのでぜひ実践してみてください。

そして、節約は何より継続が重要です。

三日坊主にならないよう継続を心がけましょう。