産後鬱|お母さんだけではなく、家族にも知ってほしい産後鬱のこと

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1.はじめに

出産した女性は、大なり小なり体の変化を感じる時があります。初めての出産の場合赤ちゃんのお世話で精一杯になり、自分の体に変化を感じていても二の次になってしまいがちです。

その中でも自分では気付かないうちに、精神的に追い詰められ鬱状態になってしまうことがあります。これを産後鬱といいます。最近では鬱病が取り上げられることが多くなりましたが、自分には関係ないと思っていませんか?

産後鬱は誰にでもあり得ることです。今でこそ産後鬱は理解されつつありますが、きっと昔から存在したのだと思います。体験した人にしか中々理解されない病気ですが、れっきとした病気です。そして乗り越えられる病気でもあります。

産後鬱に悩むお母さんだけではなく、周りにいる家族にも理解して欲しいという思いでこの記事を書くことにしました。少しでも楽しく子育てが出来るように参考になれば嬉しく思います。

2.産後鬱とは?

2.1 産後鬱の症状

産後数日後に現れるマタニティブルーは、ホルモンバランスの変化により突然泣き出してしまう・不安で眠れないなどの症状が現れます。出産後、半数以上の女性が感じる症状ですが、一過性の症状になりますので1週間から長くても1ヵ月程度で落ち着き始めます。

それに対して産後鬱は、強い抑うつ感情がみられます。

  • これから母親としてやっていけるのか不安でたまらない
  • 赤ちゃんや夫に関心が持てない
  • 何もやる気になれない
  • 眠れない
  • 食欲がない
  • わけもなくイライラする

産後鬱の症状はたくさんあり、赤ちゃんのお世話だけでなく生活に支障をきたす場合もあります。産後は慣れない赤ちゃんのお世話や授乳時間の間隔が短く、授乳回数も多いため、生活リズムが乱れてしまいます。睡眠不足が続き疲れているだけと思っていても、それが産後鬱の症状の場合もよくあることです。

産後鬱は誰にでも起こりうることです。少し立ち止まって自分自身に問いかけてみることも大切な時間です。自分の為にも赤ちゃんの為にもです。

2.2 産後鬱の期間は?

産後鬱は、出産後1ヵ月頃から約1年近く続くと言われています。人により感じ方も違うため1年以上かかる場合もあります。

出産して1ヵ月ぐらいは右も左もわからず、ただ夢中で赤ちゃんのお世話に奮闘していますが、少しお世話に慣れてきた頃に感じてしまうのだと思います。初めての出産であれば尚更不安も多く感じてしまいます。

産後1ヵ月ぐらいは実家に帰省しているお母さんや、自宅に両親が手伝いに来てくれたお母さんも多く、話し相手や相談できる存在が身近にいますが、自宅に戻り赤ちゃんと2人での生活が始まると、一気に不安に陥る事があります。

2.3 産後鬱から他の病気になる

産後鬱を感じながらも、日々のお世話で後回ししてしまうお母さんは多いです。
赤ちゃんのお世話が最優先になってしまうのは当然ですし、私もそうでした。
産後鬱も病気の1つです。ほっておくと別の病気になる可能性もあります。

産後鬱がきっかけとなり、うつ病になる事もあります。治らない病気ではないですが、家族の理解と協力が不可欠です。抜け出すまでに多くの時間が必要です。
また過食症や総合失調症、パニック障害、不眠症などがあげられます。

産後1年以上は育児ノイローゼの可能性もあります。育児ノイローゼは産後鬱と違って、育児に関するストレスを強く感じているお母さんに症状が出やすく、イヤイヤ期が始まる時期から多く見られる症状です。

病気ではないのですが、「産後クライシス」という言葉を聞いた事はないですか?

産後2年以内に夫のへの愛情が冷めてしまい離婚したいと思う現象です。子どもが2歳になるまでに離婚するケースが多いという調査結果がある程です。いろんな原因があるのでしょうが、なんとも複雑な気持ちになります。

2.4 産後鬱のセルフチェック


産後鬱の可能性がある項目を集めてみました。

・悲しいわけではないのに、突然涙が出てくる
・母親として自信がなく、毎日が不安
・待ちわびた赤ちゃんなのに可愛く感じられない
・赤ちゃんの泣き声がイライラする
・赤ちゃんのお世話をする気になれない
・すべてにやる気がおきない
・疲れているのに眠れない
・食欲がない
・些細なことで夫にイライラする
・外出したくない
・自分の身なりやメイクが面倒になった
・今まで興味があったことに関心がなくなる
・何をしていても楽しくない
・集中出来ない
・「死」について考えてしまう

いくつ当てはまりましたか?
赤ちゃんのお世話をしていると慢性疲労で数個は当てはまると思いますが、複数当てはまると産後鬱の可能性があります。一度自分と向き合ってみることが必要かもしれません。

3.産後鬱の原因

3.1 産後鬱とホルモンバランスの関係


出産直後の女性は、ホルモンバランスが大きく崩れると言われています。そして、産後鬱とも大きく関係しているとも言われています。

出産後の女性の体は、妊娠前の状態に戻るように動きだします。妊娠中には「エストロゲン」「プロゲステロン」という女性ホルモンが多く分泌されており、出産と共に急激に減少します。

それと同時に母乳を出そうとする「プロラクチン」というホルモンが分泌し始め、体の中は大忙しです。このホルモンの分泌変化により、体に不調を感じることがあります。

女性の体は、生理前後でも体調を崩しやすい程です。出産後はホルモンバランスだけではなく、身体的な疲れも合わさります。睡眠不足や精神的な不安とホルモンが崩れる原因をたくさん持ち合わせています。その結果産後鬱になってしまうことがあります。

3.2 孤立した子育て環境

どれだけ育児に協力的なパパさんであっても、日中は家族の為に仕事で家を空けます。十分理解しているはずですが、その時間お母さんと赤ちゃんは2人きりです。そしてその時間はとてつもなく長い時間のように感じてしまいます。

私も感じていました。それまでは何時に帰ってくるのか気にもしなかった夫の帰りをどれだけ待ちわびたかわかりません。一人で赤ちゃんと向き合っていると、理由のない不安に襲われていました。


サラリーマンの旦那様だと朝早くから、夜遅くに帰宅というパターンが多いと思います。赤ちゃんと2人の時間が長いと余計に孤立した環境になります。赤ちゃんのお世話で忙しいのに、ふと感じてしまう「孤独」。自分だけがすべてに取り残されてしまったように感じでしまいます。

この孤独感が、産後鬱に陥る原因の1つになると私は思います。パパさんからすれば仕方ないことと感じるかも知れませんが、お母さんからすると大切なポイントになります。

実際、育児のお手伝いはとても助かります。その間少しの休息時間も出来ます。けれど、孤独の時間がなくなるわけではありません。世のパパさん達に少し理解して欲しいことがあります。

産後数か月だけでもいいので、奥さんのケアもしてあげて欲しいです。仕事で疲れて帰ってきていることは理解しています。でもそれ以上に母になる難しさや不安を抱えて子育てしています。私は一人じゃないと思える言葉や行動を感じるだけで、救われることがあるのです。

3.3 睡眠不足

出産後のお母さんは全員と言っていいほど睡眠不足になります。特に新生児の時期は、昼夜問わず授乳時間が決まっており2~3時間おきに起きなければなりません。授乳が終わりすぐに眠ってくれる赤ちゃんもいますが、そう簡単にいかないのもこの時期です。


赤ちゃんのお世話だけでも大変なのに、母乳を出す為には自分の食事にも気を使わなければいけないので食事の準備も必要ですし、赤ちゃんの肌着の洗濯や夫の食事など、しなければいけない事がたくさんあります。

赤ちゃんが眠っている間に家事をしようとすると、余計に自分の睡眠時間が削られます。家事が終わり一休みしようと思うと赤ちゃんが目覚め、お世話が始まりいつの間にか自分の睡眠時間を確保出来なくなってしまいます。

普通の生活をしていても、睡眠不足が続くと体調を崩すことがあり気持ちにゆとりがなくなりがちです。赤ちゃんのお世話疲れと睡眠不足がお母さんのストレスになり、産後鬱になることがあります。

子どもが赤ちゃんのうちは、自分が意識しなければ睡眠時間を確保できないものです。少しの時間でも睡眠を取り、体を休ませることが大切です。

3.4 完璧にこなしたい性格

子どもを授かった時から出産までの間、不安はたくさんありますが、期待や理想もたくさん生まれます。こんな風に育てたい、こんな人になって欲しい、親にとっては当たり前の感情だと思います。

けれどいざ出産し、赤ちゃんのお世話をしてみると自分が思い描いた理想と現実は違ってしまうこともよくあります。もっと上手にお世話出来るはずなのに、もっと子育てライフを楽しめると思ったのにと戸惑います。

特に今まで家事や仕事を完璧にこなしてきた女性にとって、このギャップが大きく苦しめることになります。


世の中には子育ても家事も仕事も、完璧にこなしているスーパーママさんがいると思いますが、ほんの一握りのお母さんです。大抵のお母さんは自分の時間を削り、毎日必死に赤ちゃんと向き合っています。

しかし完璧にこなしたい性格のお母さんは、なぜ自分に出来ないのか落ち込み悩んでしまいます。周りのお母さんとも比べてしまいがちです。子育てのストレスに加えて、自分自身で追い詰めてしまい産後鬱になってしまうケースもあります。

完璧なお母さんじゃなくても、完璧に赤ちゃんのお世話や家事が出来なくても、その気持ちがあれば子どもはその愛情を感じてくれると思います。完璧にこなしたい気持ちは、子どものために思う気持ちですもんね。

3.5 周りに理解されない

赤ちゃんのお世話や睡眠不足、自分の時間が持てないなど、お母さんにとってはストレスを感じることが多々あります。でも世間では子育て中のお母さんはそんなものだと思われていることも現状です。

そして体調や気持ちに変化があった時でも、周りに理解されない事もよくあります。自分の変化を伝えても、育児中だから当たり前という回答が来ると、そうなのかな?私の思いこみなのか?甘えているだけだろうか?と余計に悩みます。


実際私も、育児が難しく大変だと実家の母に言った事がありました。しかし母は、育児なんてそんなものよ、とあっさり答えました。大変なのは当たり前です。私が欲しかったのは同感して欲しかっただけなのです。

育児中の母親によって、不安や疲れを同感・共感してくれる存在が必要だと思うのです。私だけじゃない、わかってくれる人がいることの心強さ。これがまた前に進む力になるのだと思います。

3.6 経済的な不安

経済的な不安が精神的に追い込まれ、産後鬱の原因になることがあります。女性は出産する直前までは働くことが出来ますが、出産後は仕事を休まなければいけません。産休制度があるとはいえ、すべての女性が産休を取得し、仕事復帰出来るとは限りません。

それまでは夫婦共働きをしており、金銭的にも余裕があった家庭であっても、妻の出産により夫の稼ぎだけになることで不安を感じる女性は多くいます。そしてすべての夫婦が出産に向けて貯金が出来るわけではありません。


赤ちゃんが生まれるとたくさんのお金がいります。オムツ代・ミルク代と必ず必要なものです。よくママ友との会話で、完全母乳のお母さんはミルク代がいらないので、ミルク代の話をするとビックリされました。

少しずつの出費であっても、自分で稼ぐことが出来ない期間は不安になります。産後もすぐに仕事が出来る世の中でもありません。私も出産前までは正社員として働いていましたが、小さな会社の為産後に戻る場所はありませんでした。

これから必要となる子どもの成長資金のことを考えると、不安になることもよくあります。産後直後の情緒不安定の時期であれば、余計に不安になります。その為にも、家族で話し合うことも大切だと思います。

3.7 二人目の出産

産後鬱で意外と多いのが、二人目を出産したお母さんです。二人目の子育てになると、勝手もわかっているし、赤ちゃんのお世話は楽になると良く聞いていましたので、ビックリしました。


その原因は、上の子どもの時になかった夜泣きや、ミルクの飲みが悪いという違いに戸惑い。一人目の時と違って、心構えの違い。何よりもまだお世話が必要な子どもを抱えての赤ちゃんのお世話ではないでしょうか。

上の子どもは赤ちゃんが生まれたからといって、すぐにお兄ちゃんやお姉ちゃんになれるわけではありません。逆に、大好きなお母さんを取られた気持ちになり、赤ちゃん返りなんてことも良くあることです。

実際に上の子どもが保育園や幼稚園・小学校などに通っていない場合、産後鬱になるお母さんの数が多いそうです。確かに想像するだけでも大変です。家の中で二人同時に泣いてしまうだけでもパニックです。

私はいつも、年子や年の近い兄弟を育てているお母さんを見ると尊敬してしまいます。一人育てるだけでもてんやわんやしてしまうので、強いなって思います。子どもにとって兄弟姉妹がいることっていいなとは思うのですが、お母さんの労力は計り知れないとまず考えてしまいます。

3.8 引きこもってしまう

赤ちゃんのお世話をしていると外出機会が一気に減ってしまいます。特に出産後1ヵ月は赤ちゃんの免疫問題もあり、極力外出を控える期間にもなります。
生後1ヵ月を過ぎ、少しずつ外気に触れていきましょうと育児書には書かれていますが、まだ首もすわっていない赤ちゃんとのお散歩は一苦労です。

まずは当日のお天気や気温を考え、お着替えをさせ、自分の身支度とすることがたくさんあります。真夏であれば紫外線対策、冬は風邪をひかさないように注意も必要です。そして自分といえば、肌はボロボロ、疲れ切った顔、髪の毛も抜け毛でボサボサ。鏡の自分を見て落ち込むこともしばしばあります。

朝からメイクもばっちり、笑顔のお母さんを見ると見習わないと!と思うものの、そんな気分になれないのも現実です。そうこうしているうちに、外出すらも嫌になってしまいます。


私も、抱っこ紐やベビーカーに子どもを乗せてお散歩に出かけましたが、毎日行くことが出来ませんでした。元々ズボラな性格なので、気が向いた時程度でした。歩けるようになり、季節もよくなった時期には良く行きましたが、一旦引きこもってしまうと、中々外出しようという気持ちになれませんでした。

引きこもることは一概に悪いとは思いませんが、赤ちゃんと2人きりで過ごす部屋の中では誰とも話すことがなく、ネガティブになりがちです。余計に自分を追い込んでしまうこともあります。外の空気に触れ、人と会うことの大切さを感じます。

4.産後鬱への対策や解決法

4.1 家族に相談してみる

産後鬱かなと感じる時や、自分の変化を感じた時は、まず家族に相談してみましょう。初めは理解してもらえないかも知れませんが、話すことは大切です。そして、産後鬱という病気がある事も一緒に伝えた方が理解してもらいやすいです。


悲しいことに、夫に理解して貰えない時もあります。甘えているだけ、みんなそうやって我慢してやっているんだ。なんて言われることもあるでしょう。それでも伝えることは大切です。

人は人、私は私です。普段元気で強いお母さんでも、弱る時だってあります。それほど育児にかける労力は必要なのです。

相談相手は夫だけではありません。実家の母や義理の母もいます。子育てを経験したお母さんだからこそ理解してくれる時もあります。家族だからこそ自分の弱さをみせられる場所でもあります。恥ずかしいことではありません。

自分一人で悩み苦しい子育てをするより、家族に相談し協力を求めることで、早期回復も見込めます。赤ちゃんはお母さんだけの子どもではなのです。家族みんなの赤ちゃんなのですから。

4.2 少しの時間でも外出する

赤ちゃんがいるとどうしても引きこもりがちになります。これは仕方がないことですが、少しの時間でも外出することは大切なことです。子どもと一緒に外出することも楽しいですし、家族でお出かけも楽しいですが、私は一人で外出する事をお勧めします。


メイクをして、ピアスを付けてお気に入りの洋服を着て外出です。旦那さんの休日に、1時間でも2時間でも自分だけの時間、自分の為だけの時間を作ります。
産後、慌ただしく過ぎていく時間の中で、自分の時間を持ち外出することが、女性であることを再確認出来るとても良い時間になります。

以前他の記事でも書きましたが、私は子どもが赤ちゃんの頃は寝かしつけた後、少しの時間ですがお散歩に出るようにしていました。深夜になることが多く、マンション内をただ歩くだけでしたが、この時間が一人になれる唯一の時間でした。ほんの10分15分だけでしたが、ゆっくり歩き空を見上げれば、お月さんや星がキレイに見えました。なんともホッとする時間でした。

初めは子どもが泣いていないかな?と心配でしたが、次第にこれは自分の時間であり、また子どもと笑顔で向き合うためのチャージ時間と思うことでリラックス出来るようになりました。

外出が難しい人は、ベランダに出て外の空気を吸うことで気分転換出来ます。自分だけの時間を見つける事で、心をリセット出来るかもしれません。

4.3 家事は必要最低限のことだけする

赤ちゃんのお世話をしていると、今まで何も考えずにこなしてきた家事が大変に感じてしまいます。洗い物をしたくても、赤ちゃんが寝ていると起こしてしまわないか気を使いますし、夕食の準備をしていても赤ちゃんが泣きだすと中断することもあります。


私のママ友は、抱っこ紐でおんぶをして夕食準備をすると言っていました。私はどうしても抱っこ紐のおんぶが出来ず、比較的帰りが早い主人が帰って来てから準備していました。

普段ズボラな私ですが、出産後赤ちゃんの事が心配で毎日掃除機をし、床拭きなどせっせと掃除に力を入れていましたが、ある日それが自分の負担になっていることに気が付きました。それからは、掃除機は毎日しますが、床拭きは出来る時だけと軽く考えるようにしました。

赤ちゃんがいると家の中を綺麗に保ちたいと思う気持ちもありますし、旦那さんによっては綺麗にしていないといけない家庭もあると思います。けれど、特に赤ちゃんのお世話が忙しい数か月は最低限の家事だけで十分です。

食事だって、大人です。自分で何とかしてもらう日があってもいいと思います。開き直るまで勇気がいりますが、自分の体の為にも少しぐらい手抜きしてもいいと思います。

4.4 アロマやマッサージ

産後鬱は誰にでも起こりうる病気ですが、逆に言えば事前に防ぐことや軽くすむこともあると思います。出産前から準備することで自分がリラックスできる方法見つけ、産後気分が落ち込む前にそのリラックス方法を試してみることです。

リラックス方法の一つとして、アロマを用います。アロマはたくさんの香りがあり、香りによって効果も違います。アロマはベビーマッサージにも使われることが多く、赤ちゃんにも害がないので使いやすいと思います。

市販で売られているアロマオイルを使うのもよし、自分でブレンドしたオリジナルのアロマオイルを使ってマッサージをすると気分もリフレッシュすることができます。


また赤ちゃんのベビーマッサージをアロマオイルで行い、赤ちゃんもお母さんもリラックスでき一石二鳥です。但し注意も必要です。アロマオイルはオーガニックのものが多く、赤ちゃんのお肌に合わない可能性もありますので、事前に確認してからの使用を心がけましょう。

4.5 サプリメントや漢方を使ってみる

気分が落ち込みやすい時や、体の不調を感じる時は、サプリメントや漢方を使ってみるのも1つの手段です。現在では市販されているサプリメントは多く存在しますので、自分にあったものを見つけることも可能だと思います。


サプリメントや漢方を飲むにあたって注意すべき点もあります。出産後であれば、体内は不安定ですし、授乳中のお母さんがほとんどだと思います。そうなると種類は限られています。

私のママ友も鬱と不眠症に悩まされており、病院で処方されたお薬を飲んでいますが、授乳中の為限られたお薬しか飲めず苦労しています。
服用する前に薬剤師や漢方の専門の方にまず授乳中であることを伝え、適切なサプリを用意してもうようにしましょう。

 

4.6 地域の相談窓口

家族やママ友に相談してもあまり理解されない、解決しないと思う時には、地域の相談窓口に相談することもおすすめです。なぜなら、育児で悩むお母さんを何人もみて相談も受けてきたある意味スペシャリストです。


第三者だからこそ聞き入れることが出来ることもあります。そしてたくさんの知恵も持っているはずです。相談窓口に行ったからといって、問題が必ずしも解決するわけではありませんが、少なからず、自分は内に溜め込んだ気持ちを吐きだすことは出来るはずです。

家族だから、友達だから本音を言えなかったことが、第三者であることで素直に言えることもあります。事前に電話しておけば、相談中に子どものお世話をしてくださるところもありますのでゆっくり話が出来ると思います。

まずは自分一人で悩まないことです。

4.7 心療内科を受診する

心療内科と聞くと、敷居が高いというか受診してもらいにくいイメージはありませんか?けれど、産後鬱は、鬱病の一種です。専門医に診てもらうのが一番良いと思います。


けれどいきなり心療内科に行くのはちょっと・・・と思う方は、婦人科や出産した産院に相談してみるのもいいと思います。産後に悩みを持つお母さんは多くいらっしゃいますので、そこで紹介して貰えることもあります。特に総合病院で出産している場合、心療内科があれば予約を取ってくださることもあります。

実は私も心療内科にお世話になったことがあるのですが、行くまでにはかなり勇気がいりました。でも行ってみると普通の病院と同じです。違いは、話を聞いてくれるという安心感があるということだけです。

5.おわりに

この記事を書いていくうちに、私もたくさんの不安があり悩んでいた事を思い出しました。年齢が上がるにつれ悩みもありますが、赤ちゃんが生まれ新生児だったころ、まだ母乳やミルクを飲んでいた頃に比べてみたら悩みも少なくなり、落ち着いて子育て出来ている自分に気が付きました。

産後鬱は誰にでも起こりうる病気ではありますが、必ず乗り越えられる病気でもあります。一人で悩まないで欲しいと切に願います。産後鬱はお母さんだけが悪いわけでも弱いわけでもないです。一生懸命頑張るお母さんだからこそ心が疲れているだけなのですから。