目次
1.はじめに
初めての子育てママにとって、離乳食ってどんなものだろう。
何を準備したらいいのだろう、離乳食を始めるタイミングはいつなのかと迷うことがあります。
出産のお祝いで、離乳食セットを頂いたものの、これ何に使うのかな?と思うものが数点ありました。
それぐらい無知な私でしたが、離乳食も無事に終え、乳児食を迎えました。
離乳食を始める前は、色々不安もあります。
食べるという行動は一生続いていきます。
離乳食の時期は、子どもにとって大切な味覚を育てる時期でもあります。
離乳食初期から完了期まで約1年近く続く離乳食ですが、山あり谷ありの連続の日々です。
しかし、事前に計画を立てることで、心のゆとりを持つことできます。
先輩ママさんや私の体験をもとに、離乳食の時期を楽しむための参考になれば嬉しく思います。
2.離乳食ってなに?
2.1 離乳食はいつから始めるの?
生後5ヵ月ぐらいになると、そろそろ離乳食を始めようかなとママ友達の会話に離乳食の話が出てくる頃です。
離乳食はいつからと決まりがあるわけではないのですが、平均的に生後6ヵ月頃から始めるとスムーズに進むと言われています。
昔は生後4ヵ月頃から離乳食を始めていたようですが、もう少し時期を遅らすことでアレルギーが出にくいと言われています。
未熟な赤ちゃんの内臓では、食べたものを消化できず、下痢をしたり、食べたものを異物と判断し、アレルギー反応が出てしまうのです。
また、成長していく上で、母乳やミルクだけでは栄養不足になる可能性が出てくるのが生後6か月頃だと言われています。
特に鉄分は、母乳やミルクだけでは不足してしまい鉄欠乏性貧血を起こしてしまいます。
生後9ヵ月頃までは、お母さんの体内から送られてきた鉄分「貯蔵鉄」があり、赤ちゃんの体内の鉄分が不足しにくいと言われていますが、離乳食がスムーズに進まない可能性を考えると、やはり生後6ヵ月頃から離乳食を始められると安心出来るところでもあります。
2.2 離乳食を始めるサインとは?
離乳食を始めるポイントはいくつかあります。
①首や腰が座っている。
→首がしっかりとすわり、椅子の背もたれや手で少し支えてあげると座れる状態です。
②スプーンを口に入れても嫌がらない。
→赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むために「哺乳反射」を備えています。
哺乳反射とは、唇に指や突起物を近づけると、吸い付く行為です。
乳首や哺乳瓶を咥えるのはこの反射があるからだそうです。哺乳反射が強いと、スプーンを異物として判断してしまい嫌がってしまいます。
③食に興味がある。
→母乳やミルクを飲んだ後なのに、ご飯を食べているとじっと見つめている。一緒にモグモグと口を動かし、よだれがたくさん出ている。
④生活のリズムが整っている。
→離乳食を始めると、決まった時間に食べる習慣を付けたいものです。生活のリズムが整っていると離乳食がスムーズに進みます。
⑤お母さんの体調や気持ちの準備が出来ている。
→離乳食は毎日続く作業になります。産後で体調が不安定なまま、気持ちが不安定なままでは、さらに負担になってしまいます。
離乳食の開始時期は、必ずしも生後5~6ヵ月で始める必要はありません。
一番大切なことは、赤ちゃんの体調がしっかり整っていることです。
お母さんや赤ちゃんのリズムに合わせて、慌てずに始めれば大丈夫です。事前に計画を立ててゆっくりと進めていきましょう。
2.3 離乳食を始める前に準備しておくもの
離乳食を始めるにあたって、いくつか準備しておきたい物があります。
まずは、フィーディングスプーンです。
赤ちゃんのお口に合わせて作られた小ぶりのスプーンです。
フィーディングスプーンは、プラスチックやステンレス製、木製と様々な素材があり、メーカーによって形も違ってきます。使用する期間も長いですし、毎日使う物なので、まずはお母さんの好みで選んであげればいいと思います。
次は、すり鉢とすりこぎです。
離乳食の期間、初期から後期にかけて良く使用する調理器具になります。
おかゆや食材をすり潰したり混ぜたりと、赤ちゃんの時期によって食べ物の大きさを調節するのに最適な調理器具です。
自宅で使用しているものでも代用は利きますが、少量の調理や衛生的に赤ちゃん用を用意してあげたいです。
裏ごし器やマッシャー、小さな鍋などの調理器具も必要になります。特に初期や中期でよく使用するアイテムです。食材を滑らかに食べやすくしたり、少量の調理に小鍋は便利です。
離乳食の初期ではたくさんの食器は必要ありませんが、赤ちゃん専用の食器も用意しておきたいものです。
自分で食べ始めるまでは陶器の食器でも大丈夫と思いますが、自分で食べだすと食器を落としてしまうことも考えられます。
私はすべてプラスチックの食器を選びました。
離乳食の食器セットで一式揃えるのもよし、気にいった食器を1つずつ選ぶのも楽しみになりますよね。
2.4 初めてのスプーン練習
離乳食を始めるサインが出始めたら、まずはスプーンの練習からです。
哺乳反射が少なくなる生後5~6ヵ月頃から練習し始めましょう。
準備が出来ていれば、これから離乳食で使うフィーディングスプーンを使って練習してみます。なければ自宅のスプーンで十分だと思います。
初めにスプーンの存在を確認させていきます。お口に少し当ててみます。
別のスプーンでお母さんが食べる真似をしてもいいと思います。確か私も一緒にあーんと口を大きく開けて食べる真似をしたように思います。
お口を大きく開けてくれるようでしたら、唇にスプーンを当てていきます。
2~3日試してみて、スプーンを嫌がらないようでしたら、離乳食開始のサインです。
日によってスムーズに進まない時もありますし、機嫌によってとても左右されるのも離乳食です。焦らず、リラックスして進めていきましょう。
スプーンが問題なくお口の中に入るようになれば、重湯やミルクを一口ずつ飲ませることに挑戦です。うちの子はミルクで挑戦してみました。
フィーディングスプーンは小さいので少し難しいですが、ミルクをスプーンの先に少し垂らし、下唇に当てるように飲ませます。
初めは舐めるだけのように思えますが、出来たら大げさに褒めてあげてくださいね。お母さんの喜ぶ顔を見て、赤ちゃんは少しずつ成長していきます。
3.あったら便利な離乳食グッズ
これから離乳食を始めていく上で、あったら便利なアイテムがたくさんあります。
赤ちゃんのお世話をしながらの離乳食ですから、少しでも負担を少なくしたいものですよね。
そこで実際私もお世話になった便利アイテムを紹介したいと思います。
離乳食の食器セットは出産祝いで頂きものがありましたので、実際に購入したのは調理器具セットになります。
正直離乳食を上手くやっていける自信がなく、代用品も思い浮かばなかったので、調理器具一式セットを購入しました。
私が購入した離乳食一式セットはリッチェル“調理器セットE”です。
引用元:https://www.richell.co.jp/shop/baby/detail/41870
すりおろし・裏ごし・すりつぶし・冷蔵冷凍保存パック・炊いたお米からレンジでおかゆが作れる調理器具がセットになっています。
離乳食初期から完了期まで使えますし、電子レンジが使えるためとても便利な調理器具でした。
他に、食器セットがコンビのプーさんでしたので、こちらの調理器具とも悩みました。コンビ“くまのプーさん 離乳食じょ~ず”です。
引用元:http://www.combi.co.jp/products/tableware/pooh_tw/
基本的には裏ごし・すりおろしなどの調理器具一式とフィーディングスプーンがついています。
可愛らしいプーさんの絵柄が付いており、気分が上がります。
もう1つ私が購入した調理器具は、リッチェルの“炊飯器用おかゆクッカーE”です。先程の調理器セットEでもおかゆを作る事が出来るのですが、こちらは炊飯器でお米からおかゆを作るタイプのものです。
引用元:https://www.richell.co.jp/shop/baby/detail/41850
毎朝ご飯を炊くこともあり、お米から一緒におかゆを作るのに便利だったからです。
こちらのおかゆクッカーも付属のスプーンでお米を量り、お水を入れるだけで簡単に使うことができ、離乳食後期近くまでお世話になりました。
離乳食初期から完了期まで、ずっと利用していたのが保存容器です。
リッチェル“わけわけフリージングブロックトレー”です。
引用元:https://www.richell.co.jp/shop/baby/detail/49070
この保存容器は15ml・25ml・50mlずつサイズ展開されており、赤ちゃんの年月に合わせて使っていました。
離乳食初期の頃は1日1回の食事ですし、食べる種類が少ないので、作りおきに最適でした。
少し多めに作って、1回の使用量に合わせてフリージングします。
同じトレーに数種類の食材をまとめて保存もでき、冷凍庫でもかさばりません。
おかゆや野菜スープなど具材とスープを別々に保存し、食べる前に味付けをすればかなりの時短になります。
このような食器や調理器具の一式セットを購入したり、代用品として100円均一で調理器具を揃えるというママさんもいらっしゃいます。
裏ごしを茶こしで代用。ミニすり鉢も販売されており、小さなおろし器もあります。
100円均一にはたくさんの調理器具が販売されていますので、これ使えるかな?と思いながらお買い物するのも離乳食が楽しみになります。
4.離乳食を始める前に知っておきたいアレルギーの話
4.1 注意しておきたい食材
離乳食を始める前に必ずアレルギーの事を知って欲しいと思います。
食物アレルギーは赤ちゃんの命にも関係してくる大切な問題です。
特に注意して進めてもらいたいのが、
3大アレルゲンである、卵・牛乳・小麦になります。
食物アレルギーとして反応が出る場合が多く、卵であれば卵黄はOKでも卵白がダメというパターンもあります。
牛乳自体をそのまま飲むのは1歳からになりますが、乳製品にも反応を起こす場合もあります。
成長と共に消化機能が発達すれば、このアレルギーも反応しなくなってくると言われていますが、離乳食中は特に注意したい食材になります。
その他にも、エビ・カニなどの甲殻類。落花生などのナッツ類、そばや大豆、魚介類(青魚)、バナナやキウイフルーツなどがあげられます。
初めて食べるものは、体調の良い日に、1食につき1種類のみとし、1口ずつ与えるように注意が必要です。
4.2 アレルギー反応の症状
食物アレルギーでは反応も様々ですが、一般的には発疹やかぶれなど皮膚に症状が現れます。
アレルゲンの原因になる食材と食べて15分程で症状が出る場合が多いと言われています。
症状が強くなると、嘔吐や下痢、口の中や喉が腫れてしまい呼吸が苦しくなるアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
しかし、アレルギーの心配ばかりしていては離乳食が一向に進みません。私も心配性なので、なかなか新しい食材に進めませんでした。
そこでアレルギー検査をしてもらう事にしました。
離乳食を始めた頃に、子どもの体調が悪くなったので病院に連れていきました。
そこで先生にお話ししたところ、生後6ヵ月になっているので検査してみないかと言われました。
結果、卵(卵白)にアレルギーがあることがわかりました。今でも卵単体では食べさせていませんが、つなぎ程度なら食べられるようになりました。
アレルギー検査に関しては賛否両論ですが、私は検査をしたお蔭で安心して離乳食に臨むことが出来ました。
勿論、初めての食材は一口ずつ食べさせていましたが、かなりゆとりが出たことも確かです。
4.3 病院に連れていくタイミング
もしアレルギー反応が出てしまったらと不安に思うことがあります。
初めての食材を与える時は、必ずかかりつけの小児科の診療時間にしましょう。
特に午前中がおススメです。
私はもし症状が出てしまったら、すぐに病院に連れて行った方がベストだと思っています。
まず、お母さんの安心にもなりますし、万が一に備えてです。
体調によって反応が違ってきますので、今日はすぐ治まっても次はどうなるかわからないからです。
出来れば症状が出ている内に受診する方が良いのですが、恐らく症状がなくても検査をすればわかるので、お子さんが落ち着いてから病院に行くのもいいと思います。
5.おわりに
これから離乳食を始める赤ちゃんやお母さんにとって、とても楽しい時間になると思います。
しかし、今日はニコニコ食べてくれたと思っても、翌日には見向きもしてくれない日もあります。
食に興味がある赤ちゃんもいれば、全然興味を持ってくれない赤ちゃんもいます。
お母さんにとっては毎日が格闘であり、重労働でもあります。
まして、子どもの栄養も考えながら食事を作らなければいけません。
正直、私も投げ出したくなる日もありました。
でも美味しそうに食べてくれる姿を見ると、そんなこと忘れられます。
明日も頑張ろうと。
少し進んでは、少しお休みしてもいいと思います。育児書通りに離乳食は進みませんし、悩むこともないと思います。
1年近く続く離乳食の時期も、終わってしまえばあっという間でした。
最後に1つだけ私が実践していた事を紹介します。
でも、出来るだけ笑ってください!作り笑顔でもいいと思います。
目の前のお母さんが怖い顔をして向き合っていると、余計に食事が進みませんよね。ぐっと我慢です。嫌でも自分でご飯を食べる日が来ます。
お子さんが、食事は楽しいのも。と思えるようにお母さんもゆったりとした気持ちで構えてもらえればと思います。