【子どもの生活リズムと寝かしつけ】0歳から4歳前後まで 年齢別に悩みと対策を紹介!

子どもの生活リズムと寝かしつけ、みなさんはどうされていますか?

だいたい何時頃寝て、何時頃起きると決まっていますか?

寝かしつけはとくにスムーズにいかずに悩んでいる親御さんも多いと思います。

子どもの成長は日々目まぐるしく、子どもの年齢、性格、家族構成などによって、
どのように寝かしつけをするのがいちばんスムーズなのかも千差万別です。

今回は、ざっくりとした理想の睡眠時間と、
年齢別に子どもの寝かしつけについて触れたいと思います。

でも、子どもの体調や予定などでうまくいかないこともあります。

あまり時間にしばられずに、穏やかな気持ちでいることも大切です。親御さんの気持ちを穏やかに持っていることが一番いい時もあります。

それでは早速紹介していきましょう。

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1.子どもの睡眠不足とその影響

子どもがスマホで夜更かし

そもそも、子どもの睡眠が成長にとってどんな影響があるかご存知ですか?ただ寝不足になるだけだと思ったら大間違いです。

共働きの家庭が増え、核家族化が進んだ現在は、子どもを取り巻く環境が数十年前に比べるとがらりと変わっています。

どうしても夕食、入浴の時間が遅くなり、睡眠時間が減少傾向にあるため、夜22時以降に寝ている子どもが増え、睡眠時間も短くなっています。

これは子どもにとって深刻な問題です。

睡眠不足だと、脂肪を分解する成長ホルモンの分泌量が少なくなり、肥満をまねきやすい体になってしまいます。

それだけではなく、日中に眠くなり、寝ている間に機能している記憶する力も弱くなり、成績にも悪影響を与えます。

さらに、腸の悪玉菌が増え、交感神経が優位になり、体力も落ちてしまいます。

あなたにも生活があり、今ある環境をがらりと変えることはむずかしいと思います。

しかし、少しでもお子さんを理想の睡眠時間に近づけてあげてください。

年齢別に、子どもの理想の睡眠時間と寝かしつけの紹介を次項からご紹介します。

2.0歳から1歳前後の子どもの生活リズムと寝かしつけ

寝ている赤ちゃん

赤ちゃんの体は、「明るい時間に起きて、夜に寝る」という体内時計がまだできていません。

生後、生活に慣れるためにいっしょうけんめい体内時計を合わせています。一度に眠れる時間も短く、すぐに泣いて起きてしまいます。

私たち大人と同じようになるのは、2歳から6歳頃だとされています。

日々の夜泣きに付き合うお母さんは大変かと思いますが、寝られるときに寝て、あなたの体調管理も忘れないでください。

2.1.0歳から1歳前後理想の睡眠時間

四つ葉のクローバを持っている赤ちゃん

1歳未満の赤ちゃんの成長は目まぐるしく、月齢によって理想の睡眠時間も異なります。

新生児から首すわりの生後3か月頃までは赤ちゃんの睡眠が安定しておらず、寝たり起きたりを昼夜関係なしにします。理想の睡眠時間は16時間前後です。

生後4か月頃を過ぎてくると少しずつ赤ちゃんも長く眠ることができるようになり、昼寝の時間と夜に起きる時間もだいたい決まってきます。

理想の睡眠時間は12~15時間前後です。とはいえ、赤ちゃんによって個人差がありますので、あまり周りを気にせずに、あなたのペースでのんびり子育てをしてください。

最初の頃はお母さんも睡眠不足になり、本当に大変ですが、だんだん長く寝てくれるようになりますので、根気よくつきあってあげてください。

1歳近くなってくると日中はお昼寝の時間もだいたい決まってきて、夜に起きる回数も少しずつ減っていきます。

2.2.0歳から1歳前後生活リズムのポイント

子どもと散歩

先ほど触れましたように、この頃は体内時計が出来上がっていないので、生活リズムを少しずつ整えることから始めてください。

朝起きたら赤ちゃんにも日光浴をさせることから始め、生後1か月を過ぎたあたりから天気の良いときはベビーカーなどでお散歩をし、夜はテレビを見せ続けたり、夜中まで明るい部屋のままであったりといったことがないように気を付けてください。

成長とともに赤ちゃんの行動範囲も広くなり、できることもどんどん増えていきます。

親子の触れ合いの時間をできるだけ取り、日中は活動的に過ごし、夜は疲れて眠れるようにもっていきましょう。

齢とともにお昼寝の時間は午前に1回と午後に1回、だんだん午後に1回と変わっていきます。お昼寝の時間は穏やかに過ごせるよう、部屋のカーテンを閉めて暗くしてあげると良いです。

2.3.0歳から1歳前後寝かしつけのポイント

抱っこで寝ている赤ちゃん

次に寝かしつけのポイントですが、あなたの負担の少ないように色々な方法を試してください。

授乳はきちんとしていて、母子健康手帳の成長曲線を下回っていないのであれば、母乳やミルクの量を増やす必要はありません。

とはいっても、つらいときは添い乳などに頼って乗り切ってください。

それ以外には、下記のような方法があります。

穏やかな音楽(ベッドメリー、ヒーリング系のCDなど)を流す。

音楽はいつも決まったものにすると良いです。

抱っこで寝かしつける。

時間がかかることもあります。スリングや抱っこ紐も使ってください。
スリングはお腹の中にいた頃の体勢に近くなるので、すぐに寝てくれることもあります。
単調な声で話しかけたり、歌を歌ったり、背中をトントンと叩いてあげてください。

おくるみなどで巻いて寝かしつける。

寝返りをする前のねんねの赤ちゃんであれば、薄手の大きいおくるみなどでくるむと眠りやすくなります。母親のおなかの中にいたころの体勢に似せるため、手と足を気持ちきゅっと曲げて揚げると良いです。専用の「スワドルミー」を使うと便利です。

母親の体温に触れながら寝かしつける。

頭をなでてあげたり、頬のところに手を置いてあげたりすると体温で落ち着いて寝てくれます。

添い寝する

赤ちゃんを窒息させないか心配だというご意見もあると思います。
ベビーベッドのままで添い寝できるグッズもあれば、敷布団で一緒に添い寝できるグッズも出ていますので、ぜひ合うものを試してみてください。

お気に入りのぬいぐるみやタオルを使う。

遊ぶときに手放さないぬいぐるみやタオルはありませんか?それを傍においてあげることで、落ち着いて寝てくれることもあります。

車でドライブしたり、ベビーカーで寝かしつけたりする

座っているときの振動が心地良いので、すんなり寝てくれることが多いです。しかし、いざベッドに異動するときに起きてしまうので、これはどうしても寝てくれないときだけにしておきましょう。

一緒に積み木をしている

いかがですか?いつも同じ寝かしつけでうまくいくとも限らないので、試行錯誤が必要かもしれません。

お母さんが疲れたときは家族にも頼ってください。個人差がありますが、離乳食が始まる6か月を過ぎると日中起きている時間が増え、少しずつ楽になります。

3.1歳から2歳前後の子どもの生活リズムと寝かしつけ

赤ちゃんが寝ている

だんだんと自我が芽生え、0歳のころのようにすべて親のペースではいかないことがだんだんと増えてくる時期です。
無理に寝かしつけをしようとせず、子どもから自然と眠くなるように、生活リズムを上手につけていってあげましょう。

3.1.【1歳から2歳前後】生活リズムのポイント

生活リズムと時計

まず、朝起きる時間とお昼寝の時間が大切です。ゆっくり寝てくれていると家事などができるので、ついついそのままにしてしまいがちですが、起きて欲しい時間の15分前くらいには起こしてあげるようにしてください。

お昼寝は午後3時を過ぎると夜の就寝に影響してきますので、気を付けてください。理想の睡眠時間はお昼寝の2時間前後を含め、11~14時間です。

朝は7時から8時くらいには起きるようにしてお昼寝は早めにできるようにし、日中はお天気が良ければ外で遊ぶ時間帯を作って体力を消耗させ、できるだけ夜はぐっすりと眠れるようにしてあげましょう。

その他、3食の時間とお風呂の時間もだいたい決めてあげる方が良いです。もちろん予定もありますので、スムーズにいかないこともあります。あまり決めた時間にしばられるとあなたがストレスを感じてしまいますので、ゆるい気持ちも大切です。

3.2.1歳から2歳前後寝かしつけのポイント

生活リズムとミルク

1歳半までに母乳やミルクを離すことを市町村の健康診断などですすめられる方が多いと思います。

そのため、授乳で寝かしつけや夜泣きをカバーしていたお母さんはどういった形での寝かしつけに切り替えていくのか悩む時期です。

先ほども触れましたが、お昼寝の時間は早めに切り上げ、子どもが自然と眠くなるようにしてあげましょう。

お風呂から出たあとは、親子で遊んだり、子守歌を歌ったりして、リラックスできる環境を作ってあげましょう。

その他、携帯やパソコン、テレビなどの電源は切る、快適な室温をキープするといったことも大切です。

それ以外には、下記のような方法もあります。

絵本の読み聞かせ

お布団に入り、絵本を読んでから部屋を暗くするということを習慣にすると良いです。

ぬいぐるみやお気に入りのおもちゃを使う

普段子どもが遊んでいるぬいぐるみやおもちゃを布団に一緒に寝かせ、眠るということを習慣にすると良いです。寝相がひどい子どもの場合は、寝たのを見計らって布団から取り去ってあげてください。

人肌の体温を使う

手をにぎったり、体をマッサージしてあげたり、なでてあげたり、色々な形で人肌の体温を使って寝かしつけてあげてください。

いかがですか?疲れ切って、子どもより先に寝てしまうことも多いと思います。これに関しては仕方がないので、あまり深く悩まずに、穏やかな気持ちを大切にしてください。

4.2歳から4歳前後の子どもの生活リズムと寝かしつけ

公園で遊ぶ子ども

成長と共に体力がついていき、個人差はあるものの、3歳前後になるとお昼寝をしない子どもも出てきます。

個人差がありますが、子どもに応じた生活リズムと寝かしつけをしてあげましょう。3歳から4歳になると、幼稚園あるいは保育園に通いだす子どもも増えます。そういった環境の違いによっても変わってきます。

4.1.2歳から4歳前後生活リズムのポイント

嫌々泣きの子ども

2歳ころまでは自然と昼寝をしていた子どもも、3歳を超えてくると昼寝の時間が少なくなったり、昼寝をすることを嫌がったりするようになります。

親としては昼寝をしてくれる方がうれしいという気持ちもあると思いますが、無理に昼寝をさせると、夜の寝かしつけがなかなかスムーズにいかなくなることもあります。理想の睡眠時間は、昼寝を含めて10~13時間です。

子どもの様子を見ながら、自然と寝たときだけ昼寝をさせてあげる方良いかもしれません。

しかし、昼寝をせずに夜を迎えると、今度は18時前後など、これから夕食やお風呂を…と思っている時間に眠くなってしまい、機嫌が悪くなることもあります。夕方は早めに帰宅し、寝てしまうまでに夕食とお風呂をいっきに済ませてしまいましょう。

ご家庭によってやり方はさまざまですが、お風呂を先に済ませることで目が覚めるので、お風呂の後に夕食というパターンはおすすめです。

保育園に通う子どもは保育園で昼寝をしているので、あまり上記のことは気になさらずに、夕食とお風呂をできるだけ早めに済ませ、寝かしつけしてあげるようにしてください。

4.2.2歳から4歳前後寝かしつけのポイント

いう事聞かなくてこまったお母さん

個人差がありますが、寝かしつけをしようと思っても「まだ寝たくない」とおもちゃで遊んでいて、なかなかお布団に入ろうとしない子どもも出てきます。

まずは、お昼寝をしないようにもっていく、あるいはお昼寝をしても15時までに済ませるようにするなどの対策をして、自然と眠くなるようにもっていきましょう。

保育園では昼寝の時間があると思いますので、あまりにも夜の寝かしつけに時間がかかるようであれば、保育士の先生に相談してみてください。

なかなか寝かしつけがうまくいかないときは、下記のようなことも試してください。

一人寝をさせてみる

子どもが眠るまでにも、リラックスした状態が必要です。親が隣にいることで、かえって興奮してしまい、眠れないこともあります。絵本の読み聞かせが終わったら、おやすみをして、離れてみるのもひとつの方法です。個人差がありますが、3歳から4歳くらいになってくると、できるようになってくる子どももいます。

眠る前のテレビ・携帯・ゲームなどは控える

子どもは大人以上に感受性が豊かです。眠る前にテレビや携帯を見ると、テンションが上がってしまい寝つきにくくなります。ブルーライトの刺激は控え、親子で会話をしたり、絵本を読み聞かせたりする時間にしてください。

朝は早めに起こす

朝起きるのが遅いと、夜も眠るのが自然と遅くなります。家事を済ませてしまいたいので、子どもが起きるまで寝かせておきたいという気持ちも分かりますが、7時から8時くらいに起こすことで、夜は早く眠るようになります。

日中に体力を消耗する

天候や気温によって室内にこもりがちな時期もありますが、できるだけ体力を消耗する遊びを親子でしてください。室内でも、新聞紙を使って遊んだり、好きな音楽をかけて踊ったり、色々な遊び方があります。

部屋を眠れる環境にする

寝かしつけの30分から1時間前には部屋を暗くし、眠れる環境を作りましょう。蛍光灯の光も、テンションが上がり眠りにくい原因となります。

いかがですか?成長とともに体力がついてくると、昼寝をすることで夜寝てくれなくなってきます。上手に折り合いをつけて、いずれは昼寝をせずに20時から21時くらいに寝られるようにリズムを作ってあげてください。

5.まとめ

子どもの寝かせつけとハート

0歳から4歳までの子どもの生活リズムと寝かしつけについてお話しましたが、いかがでしたか?子どもの成長度合や家庭環境により、いろいろなケースがあると思います。

あまり型にはまらずに、子どもの睡眠時間をきちんと確保してあげられるよう、早寝早起きの生活を心がけるくらいの気持ちで取り組みましょう。

自分とは違う意思を持ち始めた子どもを言い聞かせるのは何かとストレスがたまります。育児本のように思ったようにもいかないので、ゆるい気持ちを大切にしてください。