看護師の悩み、仕事からプライベートまで色々なものがあると思います。
仕事の悩みは…
そもそも、看護師でいること自体を辞めたくなります。
24時間、日勤と夜勤を繰り返す土日祝日や年末年始も全く関係のない不規則な生活です。
勉強会や研修会の用意で、自宅に帰っても仕事のことに追われています。
急患や患者さんの容態の急変、定時で帰れたことなんてほとんどありません。
キャリアアップの目標、教育制度、何かしらの目標が欲しいです。
人の命を預かる仕事、毎日医療ミスをしないように緊張感が走ります。
仕事内容と勤務条件が見合っていないように思います。
こんな風に思われたこと、一度はあると思います。
毎日重圧に耐え、人々が眠っている間も対応し、良く頑張られていると思います。
誰にも言えずに泣いたことも多いのではありませんか?
プライベートの悩みも、年齢やあなたを取り巻く環境によって変わってくると思いますが、不規則な生活がもたらす悩みが色々あることでしょう。
ほんの少しでも、あなたの助けになることができるよう、ケース別に解決策をご紹介させていただきます。
併せて、看護師同士でやり取りできるSNSや、相談先をご紹介させて頂きます。
1.看護師の悩み 仕事編
まずは職場でよくある悩みとされている項目をいくつかご紹介させていただきます。
1.1.看護師の悩み:転職するべきかどうか悩む
看護師の多くの人がいちばん悩む「転職するべきかどうか」についてです。
あなたが求人の採用担当者の立場だったら、どんなキャリアの看護師を採用したいと考えますか?
きちんとしたキャリアビジョンを描き、募集している診療科の経験者が欲しいですよね。
そこで重要視されるのは、転職回数は多いほうが良いですか?少ない方が良いですか?という質問です。
色んな考え方がありますが、転職回数が多い人は「自分の職場もすぐに退職されるのではないか」と警戒します。
看護師の求人は数多くありますし、選ばなければすぐに採用されます。しかし、自分のキャリアをしっかりさせたい、将来的に人気のある求人への転職を考えたいと思うのであれば、転職は少ない方が良いです。
とはいっても、キャリアの事ばかり考えて転職をせずにいるとあなたがメンタル面をやられてしまったり、第三者から見ても明らかにブラックな職場であったりするのであれば、すぐにでも転職を考えてください。
大切なポイントは、健康な体とメンタルを維持し、今の職場を続けられるかどうかです。
そんな時によく活用されるには、ハローワークやナースセンターですが、あまりおすすめしていません。
看護師の転職サイトを使った転職活動の方があまり失敗のない転職をすることができます。とくにお勧めできる理由は、求人情報からは見えてこない人間関係など求人元の詳しい情報を提供して貰えたり、転職活動の手厚いサポートを受けられたりする点です。
利用をしても費用はかからないので、上手に活用して満足できる転職を達成しましょう。
1.2.看護師の悩み:キャリアプランについて考えたい
新人看護師として実践力・知識を身につけ、さらにプリセプターやリーダーを経験した後、あなたのキャリアプランについて考える機会があると思います。
しかし、実際は日々の仕事に追われ、ゆっくりと考える時間を取るこができずに、自分のキャリアについてないがしろになっている方も多いのではないでしょうか。
せっかくなのでここでは、キャリアについて簡単に方向性を整理してみました。是非参考にしてみてください。キャリアプランに関しては、下記のような考え方があります。
特定の診療科のプロフェショナルを目指す
特定の診療科に長く勤務したり、特定機能病院に勤務したりすることで、その分野のプロフェッショナルを目指すのもひとつです。
たとえば、患者さんだけではなく、同じスタッフのメンタル面をサポートできるリエゾンナースになるために、精神科認定の看護師資格を取得するプランもあります。
現場のエキスパートを目指す
どの診療科の配属になってもスムーズに対応できるよう、病床数が多く、診療科も多くある病院に長く勤務し、色々な診療科への配属を経験することもひとつです。
今後転職を考える際、どのような求人にも応募できる可能性が広がります。
新たな資格を取得する(認定看護師、専門看護師)
認定看護師として、特定の看護分野で深い知識とレベルの高い看護ができる看護師をめざす。あるいは、特定の専門看護分野で深い知識とレベルの高い看護ができる看護師をめざす。
どちらも、職場によって資格手当が別途支給されたり、勉強会などの進行役を任されたり、何か問題が起きたときに解決策を率先して提案できたりしますので、普段の仕事のモチベーションがあがります。
資格を取得するためには、職場を離れて実習に行くケースもありますので、職場の理解を得て、取得することができるのかの確認が必要です。
詳しくは以下の記事で紹介していますので御覧ください。

同じ職場に長く勤め、出世を目指す
国立病院、大学病院、公立病院、特定機能病院、地域医療支援病院など、病床数が多く、診療科も多い職場であればあるほど、出世を目指すことができます。
主任、師長、副看護部長、看護部長といったことも夢ではありません。ただ、出世するごとに責任も重くなり、仕事に縛られる時間も長くなります。
そのため、プライベートと無理のない目標にしておきましょう。
忙しい日々かと思いますが、ぜひ何かしらの目標を見つけてください。
看護師のほとんどが女性かと思いますので、キャリアプランと併せて漠然とした結婚や出産といったライフプランも想像しながら、無理のないプランを立ててください。

1.3.看護師の悩み:給与・賞与に不満がある
世間一般には、看護師は給与・賞与を多く受け取っているイメージです。
もちろん実際そうですが、その分かなりきつい環境でケアの仕事を行っている面も事実です。実際、現場で働く看護師は仕事と給与・賞与が見合っていないと感じているため、不満を持つ人も多くいます。
職場で出世したり、資格を取得したりすることで給与・賞与をアップさせるのが理想的ですが、どうしても不満を持っておられる場合は、転職も視野に入れてください。
看護師の転職サイトを利用されると、給与・賞与などの勤務条件に関する交渉もしてもらえますので、いくつかの転職支援サービスを活用しながら自分の求める転職先を探してみるというのはかなり現実的かもしれません。

1.4.看護師の悩み:休みが欲しい
看護師の求人は多くあります。それは、どの現場も人手不足であり、言い換えるなら休みにくいということでもあります。
保育所、学校関係、企業、検診センターなどの勤務であれば休みもしっかりしていますが、看護師の求人の大半が病院です。
そのため、休み希望を出したとしても、全てがスムーズに通るわけではありません。また、せっかくの休みも勉強会の準備や看護研究のレポート作成に追われてしまうことも多いです。
今の職場で師長さんに改善をお願いできればベストですが、なかなかむずかしいのが現実だと思います。
看護師の転職サイトを通じて、休日が取りやすい職場への転職を考えるのもひとつです。家庭がある方は、育児がひと段落するまで常勤から非常勤へ働き方を変えるのもひとつです。
1.5.看護師の悩み:人間関係がつらい
看護師は女性が多い職場であること、人の命を扱う常に緊張感が走る職場であることなどから、人間関係をストレスに感じている方が多くいます。
また、医師からのパワハラや、患者さんからのセクハラも問題となっています。
悲しいですが、妊娠中の女性でも夜勤が免除されることは少なく、流産したり、切迫早産になってしまったりする方も多くいます。
どの職場に転職しても、大なり小なり人間関係に関するストレスはついてくるでしょう。仕事は仕事、と割り切って仮面をかぶることも大切です。
しかし、あなたのメンタルに影響しているくらいであれば、転職を考えても良いです。どうしてもつらいときは、看護師をいったん離れることを考えても良いです。
生真面目な人ほど心配です。あなた自身を追い込みすぎないようにしてください。看護師という仕事はいったんキャリアを離れても人不足はずっと続きますから、少し休んでもすぐ戻ることができます。
あまり気負いせずに、自分をもっと大事にする意識も持つように心がけたいところですね。
1.6.看護師の悩み:夜勤・残業がつらい
常勤で看護師として働く人の大半が夜勤をこなしています。残業が長くなると、仕事と仕事の間の感覚がほとんどなく、3交代の方だと自宅に帰っても数時間しか眠れなかったということも多いのではないかと思います。
若いうちは、夜勤明けに自宅に戻らず、そのまま旅行にレジャーにと出かけられるほどの元気を持っていた人も、年齢が上がるにつれて夜勤・残業を負担に感じるようになります。
夜勤明けは午後3時くらいまでに2時間単位で昼寝をしたり、夜勤前は仮眠を取ったり、バランスの良い食生活を心がけたりしながらあなた自身のケアを大切にしてください。
どうしても現状を辛く感じるのであれば、残業のない職場はむずかしいので、夜勤のない職場への転職を考えましょう。
1.7.看護師の悩み:家庭との両立ができない
常勤で働く看護師の方の多くが、夜勤をこなしています。
特に小さい子どもさんがおられる看護師の方にとっては夜勤が負担ですし、子どもの急な体調不良、保育園の送迎時間、学校の行事などで休むことも多く、肩身が狭い思いをされていることと思います。
法律で子どもを育てる従業員を守る制度は存在します。
小学校就学前の子どもを育てる従業員からの申し出があった場合は、夜勤(22時から5時まで)の勤務を免除しなくてはならないと労働基準法の中の育児介護休業法では定められています。
また、併せて3歳未満の子どもを育てる従業員からも申し出があった場合は、時間外勤務の免除や、一日の労働時間を6時間とすることも定められています。
しかし、これらの制度を利用したい申請をした時点で、人間関係が悪くなったり、断られてしまったりするケースも多くあります。
看護師の代わりはいても、母親の代わりはいません。育児期間は短いものですが、お金では買えないかけがえのない時間です。
子どもが小さい間は夜勤のない非常勤での勤務や、理解のある職場への転職を検討してください。
1.8.看護師の悩み:医療事故・インシデントがこわい
少ない休み、のしかかる仕事の負担やストレス、日々の夜勤や残業などで疲れがピークに達すると、あり得ない医療事故を起こしてしまうケースもあります。
人の命を扱う現場で、いつ自分がその立場におかれるか分からないと常にピリピリとした緊張感をもって仕事にあたられていることと思います。
病院やあなた自身で保険に加入し、万が一のために備えることも大切です。それ以上に、どんなに忙しい時も決められた流れで確実な医療行為を行うことが大切です。
ストレスや疲労が蓄積され、もう心身ともに限界でそんなことをできる自信がないと思われる方は、職場内に相談できる部署があれば良いのですが、なければ心療内科を受診して診断書を受けて休職したり、転職を視野に入れたりしても良いと思います。
2.看護師の悩み-プライベート編
プライベートの悩みはずっと付きまとってきます。若いころは遊びに行けない、何かを究めようとしたら勉強をする時間が取れない、家族ができたら家族と過ごす時間がとれないなど。
プライベートと仕事の両立はその時その時で意味合いが変わってきます。ここではどういった理由の場合、対応はこうした方がよいのではというアドバイスを紹介していきます。
2.1.不規則な生活のため、人と会えない
先ほどからと重なりますが、看護師は夜勤も残業もあり、不規則な生活です。
そのため、看護学校時代の友人や同僚とは交流があっても、カレンダー通りの生活をしている人と会う機会は自分から努力をしないとなかなか持てないですよね。
ひとりひとりの性格や考え方にもよりますが、人間関係も狭くなりがちです。
休みの日は寝ていたい…その気持ちはすごく良くわかります。
でも、そのままでは現状は変わりませんので、あなたの重い腰を上げて関心のあった趣味のサークルに加入したり、習い事を始めたり、アクティブに過ごす休日も持ってみてください。
気分転換になり、かえって寝ているだけの休みよりもリフレッシュできることもあります。
また、普段は触れることのない全く違う職種で働く人たちと会話することで、さらに視野を広げることができます。
恋愛も人それぞれ悩みがあると思います。結婚を視野に入れているなら活動は早いに越したことはありません。
ご存知かと思いますが、職場恋愛はかなり難しいものがありますよね。今はたくさんの出会う場所があります。
体を持ち上げて活動する決断さへできれば、色々な情報がありますから上手に活用して納得できるパートナーを見つけたいです。
2.2.プライベートを楽しめる健康体になりたい
体にかかる負担も大きいため、何かしらの悩みを持っている方も多いと思います。専門職だから、体のことは良く分かっていると自分のことはついついないがしろにしてしまいます。
しかし、気になることがあれば少しでも早めに医療機関を受診してください。
日常は、忙しくても栄養バランスの整った食生活を心がけ、適度な運動と睡眠時間の確保をしっかりしてください。
余裕のあるときに、作り置きレシピを作っておくと忙しい日に便利です。
ご存知かと思いますが、きんぴらごぼう、にんじんシリシリ、こんにゃくのピリ辛炒め…さつまいもの甘露煮などなど、ぜひ色んなレシピサイトを参考になさってください。
3.おすすめの相談サイト 3選
3.1.看護roo! つぶやき掲示板 ナースカタリーナ
看護師の転職サイトで知られる「看護roo」が手掛ける看護師の方同士が匿名で色々なことを相談しあえる掲示板サイトです。
プライベートのこと、仕事のこと、色々な質問が掲載されていますので、ぜひご覧になってみてください。登録も簡単です。
3.2.看護師お悩み相談室
看護師お悩み相談室、看護学生お悩み相談掲示板、育児の悩み相談、雑談掲示板に分かれていて、色々な質問が日々されています。
回答がないものもありますが、皆さん親身になって回答もされています。ぜひ、ご覧になってみてください。
公式サイト:http://nayami.tabine.net/
3.3.看護のお仕事
看護師の転職サイトで知られる「看護のお仕事」のアドバイザーに電話で色々な悩みを聞いてもらえます。
すぐに転職を考えていない人でも、ご自由に相談頂けますと公式サイトにもありますので、一度利用になられてはいかがでしょうか。
色々なケースの看護師とやり取りされてきたアドバイザーからの意見は、家族や友人からの意見とはまた違うものであり、参考になることも多いと思います。
4.まとめ
看護師の悩みについて色々な面から書きましたが、いかがでしたか?
すでにご存じである点もあるかと思いますが、お役に立てると幸いです。
看護師であること自体を辞めたいと思うこともあると思いますが、そんなときは勢いよく退職願を出す前に、誰かに相談したり、心療内科に相談したり、誰かの手を借りてください。
いちばん大切なのは、あなたが心から笑えることです。