ライフプランって?決まってない人が多いライフプランを組立てる手順

1.生活と仕事、自分の人生を組み立てる

看護師やっている人はみんな若い頃から人生設計をしっかり作ってるように言われるようですが、実際はそうでもなく、毎日仕事でバタバタ過ごしている人の方が多いように見受けられます。

新人看護師の頃はこれからの事を考える余裕もなく、毎日追われるように過ごしているので気になることはありませんが、自分が先輩と呼ばれるような立場になってくると少しずつ、恋人の事、家族の事、子どもの事、そして将来の自分の働き方について不安が大きくなってきます。

今まで看護師になるために全力で過ごしてきて、看護師になってからは仕事を覚えるために必死に走ってきたのですから、人生についてどう考えればいいかなんてわかりませんよね。それでも、どんどん将来への不安は大きくなって来るばかりで、なんとか解決しないといけません。

そんな状態でもこの記事を読み終わる頃には簡単に自分の人生設計が作れています。

少しお金のことやこれからの頃を考えないといけないので大変な事もありますが、じっくり進めていけば必ず将来設計が具体的に作れるようになっていますから、焦らず丁寧に進めていきましょう。

2.ライフプランってなんだろう?


ライフプランって聞くとどんなことを想像しますか?大体の場合は、職業や結婚、子ども、住む場所などどんな人生をこれから送りたいのかを具体的に設計していくことです。また、そのさい、金銭面を軸に組立てることがポイントです。

高度経済成長化の日本は終身雇用やゆりかごから墓場までと言われた福祉制度などに現れるように自分で考えなくとも、企業や行政が積極的に個人の人生について設計をしてくれている時代がありました。

したがって、ライフプランという考えは親の世代には通じない概念でもあります。それは同時にどこも教えてくれなかった概念でもあります。

感覚的、もしくは何かのきっかけで偶然ライフプランを作る経験をしている人がいるかもしれませんが、あくまでも自分自身で調べ始めない限り知る事はありません。また多くの人はライフプランを考え始めるのは将来に不安を感じ始めてからだというデータもあります。

だからこそライフプランがどんなものかなんて知っている人のほうが珍しいですし、このページを読み終える頃には理解できているはずですから問題ありません。

3.ライフプランシートの作り方

さっそく、ライフプランを組立行きます。ここでは以下のアドレスから作業で使えるライフプランシートをダウンロードして頂き、入力しながら進めていきましょう。

NS部オリジナルのライフプランシート【無料ダウンロード】

3.1.家族構成を入力する

まずは人生の範囲をどこまで見るか具体的にしていきます。家族構成を入力します。
今現在のものでもよいですし、将来こうなりたいと考える形でも大丈夫です。

ここでは、夫、妻、長女、長男の四人家族、長男は2018年にほしいので、-1才と入力します。今現在は生まれていないけど、何年後かに出産の予定がある場合はマイナスの数字を入れて下さい。

家族の年齢を入力できるとこのようになります。以降の年齢は自動的に計算されます。

3.2.収入を入力する

家族の構成が決まったら、これからの人生でどういった収入を手にするか予測を立てていきます。
ここでは、以下の点に注意して入力していきます。単位は万ですので注意してください。

①手取り年収として入力する
②現在、10年後、20年後、30年後のすべてを入力しないと正しい数字にならない
③毎年10%程度収入があがる想定なので厳しめで入力すること
④一度入力が完了すると白いセルは自動で数字が計算されるようになっていますのでおかしいなと感じる数字は手入力して修正しましょう。

ここでは以下としました。

【夫】現在:500→10年:600万→20年:650万→30年:700万
【妻】現在:450→10年:450万→20年:450万→30年:450万

また、2018年に出産を予定しているので、その年は育休になる年の数式を編集し、一番後ろに「/2」を入力します。

次に以降の数字がずれてしまうので、育休を明ける年の数式を編集し、一番後ろに「*2」を入力します。
※今後出産の予定がある場合は、育休中の収入を半分にすることを忘れない

3.3.これから起こる人生イベント、もしくはこれから進みたいと思っているイベントを入力します。


ここでは以下のような項目を想定しておくとよいでしょう

①出産
②家の購入
③車の買替
④旅行や娯楽費用
⑤子供の進学費用
⑥引退後の生活

ここにないことでも、だいたい10万円単位で発生しそうなことはイベント項目にメモを追加しておきましょう。

3.4.支出を入力する


さて、次は支出について入力を進めていきます。まずは毎月かかる生活費についてまとめていきます。食費、日用品、光熱費、通信費、こづかい、交際費などの年間合計額をまとめます。

注意してほしい点は、家賃、子どもの保育料や教育費、保険料や奨学金、車のローンの返済は別になりますので入力しない点です。
今回は月に20万、年間で240万円かかったことにします。

3.5.住居費(家賃)と固定資産税を入力する

次は住居費を入力していきます。住居費は賃貸をしているときは家賃の年間費用を、購入後は固定資産税を入力します。固定資産税の詳しい計算方法は省略しますが、ここでは土地と建物で3000万円住宅を想定して、年間15万円とします。

今回、2017年は月8万円、年間96万円の賃貸、2018年に家を購入して年間15万円の固定資産税を支払うものとします。

3.6.住宅ローンの返済額を計算する。

住宅ローンの項目については住宅ローンの計算ができるサイトを使って年間の費用を算出すればすぐにわかります。

今回は、3000万を借りたことにして以下のサイトよりローンの返済額をシミュレーションしてみます。

フラット35の金利0.8%、35年返済、その他の条件は考慮しないで実行すると、月81918円、年間982956円となります、
住宅ローンの項目には98万として入力します。

3.7.教育費を入力する

さて、住宅ローンの金額わかってきたらだいぶ将来の見通しが立ってきたように感じませんか?ここまでで半分完成したようなものです。

しかし、教育費という大きな山を越えなければ本当の意味でプランができたとは言えません。子供も教育費は以下のような構成で考えていきますので大変な作業になりますがここをしっかり作っておくだけでこれから先の人生をほとんど見通したようなものです。ぜひ頑張って進めていきましょう。

3.7.1.保育園に入れる場合の保育料

共働きでライフプランを考える場合は保育園を利用しなければならないことは言うまでもありません。そのための費用がどの程度必要なのかを調べてまとめていきます。

ここでは「松戸市 保育料」として検索することで保険料の情報を取得します。この表を見て、自分が該当するところの保育料を見つけて下さい。

所得税の金額がわからなければ源泉徴収票の「源泉徴収額」を見るか「住民税課税証明書」を見てみましょう。共働きなら夫婦の所得税額を合算して下さい。

下に源泉徴収票の見本を貼っておきます(画像は国税庁から拝借しました)

今回はおおざっぱに1ひとにつき月5万、年間60万とします。
もし正確な数字を調べたい場合は市区町村の保育園の窓口に問い合わせをすることをお勧めします。

3.7.2.幼稚園~高校卒業までの教育費用

次に幼稚園から高校卒業までにかかる費用を算出します。それぞれ私立と公立に行かせた場合の費用統計があります。
最新は平成26年度文部科学省子どもの学習費調査による概算です。

今回は、小学校、中学校は公立へ通わせる。高校は私立へ通わせる設計で以下の通りシミュレーションします。
小学校までは保育園に入れているので、幼稚園の費用はみません。

小学校費用 33万/年
中学校費用 50万/年
高校学校費用 100万/年

3.7.3.専門、大学、などの教育費用

大体の場合は以下の表のとおり大学系に進学する場合と、専門学校に進学する場合で費用が変わってきます。
どちらの場合はそれなりに費用がかかりますのでしっかり見極めておくことが重要です。

■大学の場合

■専門学校あと

■進路別の合計額

これらの数字が頭に入っているかどうかでライフプランも大きく変わってきます。
今回は、私立大として、18才から22才まで毎年100万の費用がかかるものとします。

今回のシミュレーションには入れませんが、実際にはここに子どもの仕送り費用、寮費なども含めることが大事です。
また、留学やサークルなどの教育費なども検討している場合は事前に教育費の中にいれておきましょう。

3.8.生命保険、自動車保険の保険料を入力する


つづいて保険について入力を進めていきます。

保険にはいろいろありますが、現在加入しているのも、これからのライプフラン上加入しておきたいものをすべていておくのがおすすめです。
積立目的で入っている学資保険や個人年金保険などの保険料もここで入力します。

また、学資保険などは受け取りが発生するタイミングを収入項目のその他で入力しておくことを忘れないにしましょう。今回は年間39万円、子供が18歳の時に200万の学資保険受取を想定しておきます。

3.9.その他の項目について

最後にその他の項目についてですが、これは車の費用、旅行や趣味などの費用をシミュレーションしたい人は入力しておきましょう。

3.10.現在持っている貯金の合計金額を入力する


最後に、スタートするときに持っている貯金の合計額を入力すれば、シミュレーションシートは完成です。

実際に自分の思い描くシミュレーションを組んでみると、実現するためにはどういったことが必要なのか、

現在の自分がライフプランに沿った生き方するためにはどういった方向に進むべきなのか?漠然とそうゆう考えが浮かんできませんか?

それらの疑問を解消するためには具体的な検討方法を理解する必要があります。そこで、次はライフプランを元にどういった人生を作っていくのが良いか考える方法を学んでいきましょう。

4.自分の状況でライフプランの考え方

ライフプランシートで自分の求める方向性が視覚化されてきたら、逆にどうしたらいいのかわからなくなってくることのではないでしょうか。

自分が思い描いている将来に対して具体的にスケジュールとお金という概念を追加した結果、今の自分とこれから叶えたい未来との間にある大きなギャップに気づくことが原因です。

それらのギャップを埋める方法は「働き方」を見直すことが一番わかりやすく、実行可能な解決策になります。最近は看護師の資格が活かせる場所が非常に沢山ありますから、まず間違いなく自分の求める方向へ進めることでしょう。もちろん、それにともなう努力は当たり前になりますが。

ライフプランシートを見ながら、今から何年後にどんな夢を実現したいのか、どんな節目があるのか、それぞれどれくらいお金がかかるのかが見えてみても、必ずその通りに行かないのが人生でもあります。たとえば、結婚、出産、病気やリストラ、離婚など計画にいれられないことはたくさんあります。

ライフプランをより自分の人生に近づけるためにはこういった不確定な要素を乗り越えられるよう余裕を持たせて置くことが必要です。

ここでは独身用、既婚、ママとそれぞれのステージに合わせて想定しておくべきお金のこと、さらにはどんなリスクがあって、それぞれに対してどんな備えが必要になるのかを紹介してきます。

4.1.独身キャリアの方

独身ナースは、たくさんのイベントが待ち受けています。結婚、出産、住宅購入など様々なイベントが待ち受けています。これらのイベントを無事にクリアしていくためには、この独身時代にいかにお金を蓄えておくかがポイントになります。特に新人ナースは深夜勤務や時間外勤務が集中する関係で同世代の女性よりもお給料が高くなる傾向があります。そこで気を緩めることなく、手取り金額の1~2割は貯金するように意識したいところです。

4.2.既婚キャリアの方

看護師さんの多くはこの既婚キャリアの時に変化が必要になってきます。たとえば、出産、家庭の関係で仕事をやめて家に入ることなど、想定していた人生とは異なる道を歩む必要がでてきます。

出産後に職場復帰をしても以前にように体力勝負の仕事に不安を感じてしまい、働き方も変化せざるを得ない方が多いようです。ですから、子どもが生まれた時の減収、仕事に戻ったとしても以前と同じような働き方がしばらくできないことを踏まえたシミュレーションにしておくことが重要です。

4.3.ママキャリアの方

ママキャリアのポイントは教育費といっても過言ではありません。無事に教育費を用意するためには、小さいうちから計画的に準備を進めること、そしてそのためには働き続けられるような環境を早い段階で用意しておくことがとても大切になってきます。

5.ライフプランの肝はお金をコントロールすること


ここまでライフプランについて考えてきたところで、理想の人生を送るコツは「お金」をコントロールすることだということに気づいたかと思います。しかし、コントロールするためには計画だけではなく日頃の生活の中でお金に対してどう接するかというスタンスを持っているかどうかが成否を分けるポイントになります。

5.1.お金を増やす為のコントロール方法、お金を使うためのコントロール方法


お金を上手にコントロールするために必要なお金の3つの性質を紹介していきますので、しっかりマスターしていきましょう。3つの性質とは「流動性」「安全性」「収益性」の性質です。これらの視点を意識しながらお金を上手に増やす視点をもちましょう。

流動性 日常生活費や病気・ケガなど万が一のときに備えておく、いつでも引き出し可能なお金、これは預金などで管理しておきます。
安全性 3~5年以内に予定がある結婚式費用、住宅資金の頭金などの資金をつかって元本割れのリスクを取らずに安全性を意識して利回りを追求します。
収益性 使い道の決まってない余裕資金や老後資金など遠い将来に使うお金で株や投資信託などで収益を高める視点

次にお金の使い方をコントロールします。お金の3つの側面を理解することで使い方に意味をもたせ、使うことの意味を考える癖をつけるようにしましょう。その結果、無駄な費用が発生しなくなって行きます。

お金には「投資」「消費」「浪費」の3つの側面があります。一般的に、「払った価値<手にした価値」が投資、「払った価値=手にした価値」が消費、「払った価値>手にした価値」が浪費といいます。


まずは、この3つの側面を意識して自分のお金の使い方を見直してみましょう。消費は生活を送る上で必要な費用ですが、浪費は価値を少なくしてしまうものです。浪費を少なくしてその分投資を増やす。その結果、自分自身の成長にもつながり、ライフプランもより良いものへ変化していくようになります。

5.2.家計簿の管理を覚える。具体例を交えながら

実際に、いくつかの家計簿を見ながらお金の使い方について学んでいきましょう。

5.2.1.これから子どもがほしいので、支出や計画はどうかんがえればいいか

全体的に堅実な家計簿と言えます。浪費をしている印象もありません。通常、実家暮らしの場合は手取り金額の2割程度は貯金できると言われていますが、この例だと半分程度を貯金にまわしています。

出産や育児のお金は、公的補助で賄える金額も大きいことを知りましょう。例えば、出産費用は出産する地域や病院のタイプによって差がありますが、加入している保険から出産一時金が支給されたり、育児休業給付金等ももらえたります。このようにお金を貯めることだけではなく、色々な補助金の活用の調べておくことが大切になってくるでしょう。

5.2.2.Nsは一般の仕事に比べると給与が高いって言われるけど、できれば一般の感覚を持っていたい

一般的に看護師さんは一般企業の会社員よりもお給料が高く、今回の例では5万円程度高いように見受けられます。一方で支出についてはしっかり貯金を行っていたり、無駄な費用を出さないように生活しているように感じます。

ただし、気になる点として、保険に加入していないことが上がられます。

病気になったり、働けなくなった時に備える視点は決して浪費ではありません。医療保険は加入しておいたほうがよいでしょう。

また、貯金は大事ですが、それだけではなく投資という視点で仕事に役立つ資格を取ったり、人生を豊かにする習い事をしてみたりするのもよいと思います。守りと攻めの両方をバランスよく持つことがとても大事です。

5.2.3.今後、子どものことを考えたらどれ位貯金しておけばいいか

30代の平均貯蓄は500万円と言われています。家計を見る限りそれほど問題なく進んでいるように感じます。これからお金の面で意識することは2つです。1つは子ども教育費、主に大学の費用です。子どもが18歳になる頃までには300万円は用意しておきたいものです。

もう1つは、住宅費や老後の生活費です。住宅を購入する場合は物件価格の2割程度、老後は3000万円程度必要と言われています。それらをしっかり計画しておくことを忘れないようにしましょう。

6.まとめ

看護師は若い頃から人生のプランをある程度作っているように言われますが、実際はそんなことなく毎日必死になって仕事をしている人が多く、ふと立ち止まった時にこれからの人生をどうすればいいか考え始めるようです。

そんな時にはライフプランシートを使って、人生設計をつくってみると将来の見通しが立ってきます。ここまで作ってみると、将来への不安というのはこれから何が起こるかわからない状態であること、それとどれくらの費用がかかるのかという2つの不安によって作られます。

ライフプランを作ることによってそれらが明確になり、自分の将来に対してしっかりイメージを持つこと可能となります。
しかし、ライフプランを作ったからといっても自分がお金をどう扱うのかスタンスを持っていないと、せっかくのライフプランも台無しになってきます。

それらをちゃんと形にするためにはお金に対するスタンスを身につけることが大事です。2つの視点でお金に対するスタンスを学べばあとは、それを意識して生活をすることで自分のイメージする未来へ近づいていきます。

ここに書いてある内容を実践することでこれらの事が簡単にできるようになります。是非、試してみて下さい。そして、よりよい人生を進んでいきましょう。