赤ちゃんの成長は日々めまぐるしく、あっという間に歩くようになります。
そんな最初の成長段階の1つに「首のすわり」があります。
首がすわると縦抱きやおんぶができるようになるので、
ほんの少しあなたの負担も減ります。
いつ頃きちんと首がすわるのか?
周囲の赤ちゃんに比べて自分の子どもは遅いのではないか?
いろいろ気になることは多いと思います。
今回は、そんな「首のすわり」について色々ご紹介します。
目次
1.赤ちゃんの首のすわりとは?
生まれてすぐの赤ちゃんは、頭を首で支えることができません。まだ、体の筋肉が未発達ですので、自分の思うように体を動かすこともできません。
しかし、日々少しずつ体の筋肉も発達していきます。
そんな体の筋肉の中でも首の周りの筋肉は発達が早く、私たちが赤ちゃんの成長をいちばん最初に感じることができるのが首のすわりです。
なぜ、首の周りの筋肉は発達が早いのか?ですが、赤ちゃんの発達は脳に近い体の上から下の順番になっており、首が座り、さらに腰もしっかりしてくると、お座り、はいはい、つかまり立ち、歩くといった形でできるようになっていきます。
首のすわりをきちんと確認することで、赤ちゃんが順調に成長できていることも確認することができます。
赤ちゃんの首がすわるとは、赤ちゃんが自分の頭を自分で支え、頭を自由に動かせるようになり、大人が後頭部を支えなくてもグラグラしないことをいいます。
首がまっすぐ支えられるだけでは、首がすわったとは言えません。気を付けてください。
2.首のすわりが完成する時期
首のすわりが完成する時期には個人差があります。
赤ちゃんの体の筋肉は日々少しずつ成長していき、生まれてすぐは決まった方向を向いて寝た状態だった赤ちゃんが、
2か月を過ぎたくらいから、気になる方向へ顔を向けるようになっていきます。
これは、首の周りの筋肉が発達してきているからです。
さらに、3か月を過ぎたくらいから、大人がサポートしてうつぶせにすると、顔と肩を持ち上げるようになってきます。

これは、赤ちゃんによっては泣いて嫌がることもありますので、無理にはしないでください。機嫌の良いときに短時間にしてあげてください。
個人差はありますが、赤ちゃんの首は3~5か月頃にしっかりすわります。
2か月頃から少しずつそんな兆候を見ることができ、3か月頃はまだ不安定だったとしても、4~5か月頃にはしっかりと首がすわります。
3.首のすわりが遅い理由
赤ちゃんの成長には個人差があります。
少し首のすわりが遅くてもゆっくりと見守るようにし、早く首がすわって欲しいからと、無理にうつぶせで寝かせることはやめてください。
インターネットや育児書の情報をうのみにせず、穏やかな気持ちで赤ちゃんとの日々を大切に過ごしてください。
愛おしい赤ちゃんの成長は一瞬で終わってしまいます。
あっという間に会話が出来るようになり、気づけば幼稚園や保育園へ通うようになります。
どうしても心配なときは、あなたのお住まいの市町村で実施されている育児相談などを利用してください。保健師、助産師などからアドバイスを受けることができます。
また、赤ちゃんの定期健診では医師がきちんと成長しているか確認してくれます。
首のすわりに関しては、3~4か月児あるいは6~7か月児健康診断あたりで医師が確認してくれます。
この健康診断でとくに医師から指摘がなければ、さほどに心配することはないと思います。
4.首のすわりを確認する方法
首のすわりを確認することは、医師でない人にとってはむずかしいので、あくまでも目安として考えてください。
気を付けて欲しいのは、赤ちゃんを縦抱きしたときに首がまっすぐ支えられているだけのときは、まだ首がすわったとは言えません。
赤ちゃんが自分で首を自由に動かせるようになってはじめて、首がすわったと言えます。
確認する方法としては、赤ちゃんをうつぶせにしたときに自分で頭を持ち上げようとする、あるいは赤ちゃんをあおむけにして両手を持って起こしてあげると首が一緒についてくると首がすわりつつある目安です。
その他には、赤ちゃんを縦抱きにして、少しだけ赤ちゃんの体を傾けたときに、赤ちゃんが首を持ち上げたら首がすわりつつある目安です。
あなたが自分で赤ちゃんの首のすわりを確認するときは、赤ちゃんの扱い方には十分気を付けてください。首がすわっていないと、ガクンと傾いてしまいますので、とても危ないです。
5.赤ちゃんの首のすわり時期が遅いときはどうすれば?
赤ちゃんの成長には個人差がありますが、5か月を過ぎても首のすわりが確認できないときは、赤ちゃんの機嫌の良いときに遊びを取り入れた練習をしてみてください。
なお、赤ちゃんが食べてしまいそうな小さなものは事前に片付け、必要に応じて消毒もしてください。
うつぶせに寝かせたまま泣かせてしまうと、窒息などの事故にもなりかねませんので、必ず大人が付き添い、短時間から始めていきましょう。
赤ちゃんをうつぶせに寝かせ、赤ちゃんが普段使っている音のなるおもちゃを頭のほんの少し斜め上で鳴らしたり、話しかけたりして、赤ちゃんが関心のある方向に首を向けるようにもっていってください。
うつぶせを嫌がる赤ちゃんもいますので、短い時間から慣らしていってください。うつぶせに慣れてくると、ずりばいやハイハイを始めるきっかけにもなります。
6.赤ちゃんの首すわりが遅い理由は?
首のすわりが遅い赤ちゃんでも、6か月頃になると首のすわりを確認できます。
どうして首のすわりが遅いのか?という疑問ですが、赤ちゃんの頭が比較的大きめだと、遅くなってしまうこともあります。
その他には、体や筋肉が柔らかい「両性緊張性低下」が考えられます。これはほとんど心配しなくても良い場合が多く、成長とともに差がなくなります。
その他には、2人目の赤ちゃんで上の子どもに手がかかるため、寝かせていることが多かったり、よく寝てくれる赤ちゃんだったり、縦抱きをすることがほとんどなかったりといったことが原因で首のすわりが遅くなることも考えられます。
6か月頃を過ぎても、うつぶせに寝かせた状態で首を上げられないときや、あおむけに寝かせた状態で両手を持って起こしたときに首がだらりとしているときは、市町村の子育て支援センターやかかりつけの小児科医に相談してください。
万が一、目の焦点が合わなかったり、体に常に力が入っていて固まった状態であったり、赤ちゃんの首に力が入っていなかったりするときは、何かしらの病気が隠れているかもしれません。
とくに注意してあげてください。
7.まとめ
赤ちゃんの首すわり時期についてまとめましたが、いかがでしたか?
子どもの成長には個人差があるため、あまり焦らなくても大丈夫とは言われても、やはり我が子のことは気になると思います。
周囲の人に相談したり、必要に応じて医師や市町村の子育て支援センターに相談したり、いろいろな助けを借りることで一人で抱え込まないようにしてください。
うつぶせについては練習についてのポイントを整理した関連情報を書いています。是非参考にしてみてください。
https://ns-bu.com/utubuse-rensyu/