家計簿は「細かく記すのは面倒!」「長続きしなさそう」など、マイナスのイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?本当はお金の管理をしたいと思っていても苦手意識を持ってしまい、一歩を踏み出せないという方が多いようですね。
そこで今回は、家計簿を簡単に長続きさせるコツをご紹介したいと思います。今まで苦手意識を持っていた方も、ガラッとイメージが変わるかもしれません!是非参考にしてみてくださいね。
1.家計簿を始める前に知っておくべき3か条
家計簿の本来の意味をご存知ですか?漠然と「節約をしたい」「貯金したい」と理由で始めようとしていませんか?
長く続けるためにも家計簿がどのような役割を果たし、家計簿を付ける意義を押さえた上で始めることが何よりも大切です。
まずは家計簿のことを知ることから始めてみましょう。
1)家計簿とは
家計簿とは、自分を取り巻く一切の収入・支出を記録するためのものです。一般的にはこの収入・支出を目で見て把握することが目的です。
何故、収入・支出を把握することが必要かというと、普段何気なく使っているお金が“何に使ったものなのか”を把握することで無駄な支出を減らす第一歩になるからです。
“貯金を増やしたいが、なかなか増やせない”という悩みがある場合の多くは、実は必要でないものにお金を使い、収入に見合った使い方が出来ていないことが多いのです。そのためにまずは、“お金の流れ(収入・支出)”を知ることが重要となることを覚えておきましょう。
(2)家計簿のメリット・デメリット
次に家計簿をつけるメリット・デメリットについては、下記の通りです。ご覧いただくと分かる通り、デメリットよりもメリットが多いのは一目瞭然です。
メリットが多いことは十分わかっているのにも関わらず、デメリットの方が意識として高くなってしまいがちなのには理由があります。
デメリットを見ると分かるように、家計簿自体のマイナス点というよりは、本人の意識の問題だけなのです。
長続きさせるためには、家計簿の種類や付け方を知ることが第一段階と言え、その次に自分はどんな性格なのかを理解し、意識を変えられるかどうかがポイントになるのではないでしょうか。
■メリット
・お金の流れが分かるようになる
・どれくらいのお金を何に使ったのか明確になる
・お金に対する意識が変わる
・貯金の目標や節約目標を詳細に考えるきっかけになる
■デメリット
・習慣化するまでに時間がかかり挫折しやすい(面倒だなと感じやすい)
(3)家計簿の期間
家計簿の期間は、いつからでも可能ですが月単位での集計をすることをオススメします。ただし、記録の付け方としては何パターンかあるのをご存知でしょうか。大きく分けると下記の3パターンです。
少量をこまめに記録するのか、大量を1回にまとめて記録するのかの違いです。自分のライフスタイルにどの付け方があっているかをまずは検討してみると良いですね。
例えば、仕事に忙しく毎日夜遅くに帰宅するというライフスタイルを送っている方で考えてみましょう。この場合、少量であっても①の毎日記録することは、時間的に負担がかかりやすいと考えられます。
こういった方にオススメなのは②または③がオススメです。休日である週末に付けるというマイルールを作っていくと比較的スムーズではないでしょうか。
このようにライフスタイルに照らし合わせて自分に合ったペースを見つけることが重要ですね。
■記録の付け方
②1週間に1度記録する
③1か月分まとめて記録する
2.家計簿の種類における特徴
前項でご紹介したデメリットの「習慣化するまでに時間がかかり挫折しやすい」という点を回避するためには、自分に合った家計簿を選ぶ必要があります。
家計簿の種類にはどんなものがあり、どんな特徴があるのかを知っておくことが大切です。
大きく分けると下記の4つに分けられます。この4つにはそれぞれ特徴があります。特徴についてご紹介します。
(1)市販のノートタイプの家計簿
市販の家計簿はバリエーションも豊富で選ぶのも楽しいかと思います。家計簿を始めるにあたり何を付けて良いかも検討が付かないという超初心者の人にオススメです。
最低限の項目を提示してくれていますので、あとはその項目に該当するものを記録していけば良いのです。
また、最近では可愛いデザインものも多いので、「何事も形から入る!」という方は是非お気に入りの家計簿を見つけてみてください。やる気もアップするのではないでしょうか。
■特徴
・見やすく色分けされており、一目瞭然
・初めての人にも分かりやすいテイストのものが多い
・デザインが可愛いものも多くやる気をアップさせる
(2)自作ノートタイプの家計簿
自分の思い描く家計簿が市販のものでは、なかなか見つからないという方にオススメです。一からノートに作成するのも良いですし、マスや線が予め引いてあるノートであればアレンジも可能ですね。
市販の家計簿と大きく違う点は、家計簿を始めてみて「この項目も追加したいな」と思ったときに軌道修正しやすいところかと思います。
■特徴
・市販のノートの項目では使いにくいと感じる場合にカスタマイズできる
・自作のため項目などを追加したい場合に軌道修正が利く
(3)PCソフト・携帯アプリタイプの家計簿
先程の(1)(2)の手書きタイプに対してソフトやアプリを使う家計簿はペーパーレスであることが大きな違いですね。スケジュール管理も手書きの手帳ではなく、携帯のアプリで管理するほうが好きという方は、このタイプの家計簿がオススメです。
携帯アプリではレシートをカメラで読み込み、そのまま記録してくれるという便利な機能付きアプリも豊富です。簡単に記録できるよう工夫されているものも多いのが特徴です。
■特徴
・手軽に記録できる
・印刷したい場合には紙で印刷することもできる
・初めての人向けのソフトが多数ある
(4)Excelを使用した自作タイプの家計簿
Excelを使用する場合は、ペーパーレス派であることに加えExcelの場合はPC上で管理をしたい方にオススメです。
また、自作の場合は手書きよりも追加項目等スムーズに調整しやすいメリットもありますね。(追加、削除が綺麗に反映できる)
■特徴
・自分の知りたい情報のみを項目にして家計簿が作れる
・市販のノートの項目では使いにくいと感じる場合にカスタマイズできる
・自作のため項目などを追加したい場合に起動修正が利く
3.家計簿を継続するコツとは?
家計簿を継続するためのコツにはどんなことがあるのでしょうか。実際の体験談から探ってみましょう。
(1)成功の秘訣はコレ!<成功体験談>
成功談の一つに「レシートが溜まらないように記録したら捨てることを徹底した」という声が多いようです。記録を残したいからと記録するのを先延ばしにしたままにしておくと、いざ記録しようと蓋を開けてみると大量のレシートが。
やる気をなくしてしまい断念ということも考えられますね。
そして、大量のレシートを溜め込まないためにも、マイルールを作り定期的に記録を付ける習慣を身に着けることが成功のカギになりそうですね。
(2)私はこれで失敗した!<失敗体験談>
それが、1日・2日と増えていくにつれ、記録することが億劫になり断念へ繋がったという人も多いようです。
成功談・失敗談両方に共通して言えることは、「自分にあった家計簿の付け方であるか」がカギと言えることがお分かりいただけるかと思います。次項では、自分に合った付け方が出来るようになるヒントをご紹介したいと思います。
4.オススメの家計簿の種類と付け方<タイプ別>
家計簿を継続できるコツとして「自分に合った記録の付け方」をすることが、成功のカギとお伝えしてきましたね。これから家計簿を始めたい人向けに、タイプ別にオススメ家計簿の種類と、付け方をご紹介します。
(1)コツコツ積み重ねタイプ(毎日比較的時間に余裕がある方)
コツコツとこまめに事を進めることが得意な方や1日の中で比較的時間が取れる方(家に居ることができる場合等)は下記の種類と付け方がオススメです。
時間が取れる場合にはカスタマイズも可能ですし、手書きでもPCでも自分の好きなものをチョイスしてみると良いですね。
・記録の頻度は毎日がオススメ(出来るだけ溜めないようにしましょう)
(2)週末型タイプ(週末にまとまった時間が取れる方)
平日は忙しくしているため、毎日は難しいという方は、下記の種類と付け方がオススメです。種類が手書きではないのは、1週間分をまとめて記録するために時間短縮しやすく工夫されているアプリやソフトを使うと少ない時間で多くのレシートが処理できるためです。
また、手書きですと合計計算を自分でしなければなりませんが、アプリやソフトの場合はその手間が省けるので便利ですね
・記録の頻度は、1週間に1回(1週間分をまとめて記録する)
(3)まとめてスマートタイプ(時間が限られている忙しい方)
月間通してこまめに時間を取ることが難しい、土日も仕事や予定が入り変動するという方は、下記の種類と付け方がオススメです。1ヵ月分まとめて記録の場合もやはり手書きよりはアプリやソフトを利用することがベストと言えるでしょう。
1ヵ月に1回の場合、レシートの量はかなり多くなるため、スケジュールの中に予定を組み込んでおくことが何より重要です。また、大量のレシートを保管するためのファイルなどを用意し、管理すると良いでしょう。
お財布に入れっぱなしは記載漏れの原因にもなるため、まとめて保管できるものを用意すると良いですね。
・記録の頻度は、1ヶ月に1回(1ヵ月分まとめて記録する)
5.家計簿を早速つけてみよう
自分のタイプが分かったら、早速家計簿をつけてみましょう。記録の付け方は至って簡単です。
利用する家計簿の項目に合わせてレシート内容を反映していくだけです。
ただし、クレジットカードを利用する場合には、その支出も反映を忘れずにしましょう。
(1)レシートを集計しよう
レシートの集計をする際のコツですが、細かく買った項目(例えば、ニンジン・ジャガイモ等商品名)を記載する方もいますが、実はとても大変です。
項目にないものや、迷うものは「その他」に振り分けその詳細を明記しておくと、見返した時に分かりやすくなります。
(2)クレジットカードの支出を反映しよう
クレジットカードの支払いは翌月になりますが、クレジットカードの支払い控えを必ず保管して記録するようにしましょう。
その場合、現金の支払い分と合算して振り分けて記録しても良いですし、クレジットカードの利用分がいくらか知りたい場合には、クレジットカード利用のみの項目に記録しておくと良いでしょう。
6.まとめ
いかがでしたか?家計簿を続けられるようになるには、コツがあるということがお分かりいただけましたでしょうか。自分のライフスタイルに合った記録の付け方をまずは見つけることが継続の秘訣です。今回の記事を参考に第一歩を踏み出してみてくださいね。