准看護士の求人を探しているあなたは、今どんな心境ですか?
准看護士と看護師の差にジレンマを感じつつ、なかなか前に進めていない。
准看護士として堂々と長く勤められる安定した求人を知りたい。
などなど…
他にも人それぞれ、「求人を探そう」と思うときは何かしらの悩みを抱え、前に進みたいと願っていますよね。
そんなあなたのお手伝いができれば幸いです。下記のような点についてご紹介しますのでぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いします。
・准看護師のメリット&デメリット
・准看護師として活躍できる仕事場
・働きながら看護師を目指せる仕事場
・おすすめ!准看護士の求人サイト
目次
1.准看護師の仕事内容 正看護師とのちがいって?
准看護士と正看護師、同じようでいて少しずつ差があります。
まず看護師は3~4年の看護学校、看護大学を卒業後に厚生労働省の国家試験に合格する必要があります。
准看護士は准看護師養成所(2年制)、あるいは高等学校衛生看護科(3年制)を卒業後に都道府県の知事試験に合格する必要があります。
まず資格を交付しているところが違います。
看護師は国家資格ですが准看護士はそうではありません。
事前に医師、正看護師から指示を受けてから看護業務に当たることになっています。
とはいえ、実際の医療現場では准看護師と看護師は同じような仕事内容を行うところがほとんどです。仕事内容で看護師と准看護師で差が出るかどうか…職場によりますが、驚くべきは給与面では圧倒的な差が出ます。
准看護士は自らの判断で看護業務を行うことができない、すなわち責任のある管理職である看護主任、さらにその上の看護師長、看護部長にはなれないのです。
さらに、キャリアアップの先に見える専門看護師、認定看護師、認定看護管理者を目指すにも、助産師や保健士を目指すにも准看護士の資格のみではできないのです。
あなたがもし現状にジレンマを感じているなら前へ進みましょう。
1日でも早く看護師の資格取得を目指しましょう!
あなたが現状に満足し、准看護師として長く安定して勤められる職場を求めるのなら良い就職先を見つけましょう。
どちらの考えのお手伝いもしたいと考えています。
2.准看護師のメリット
現在看護師、准看護師ともに医療現場では人手が不足しており、引く手あまたであるのが現状です。
そのため、経済的な事情などにより一日でも早く働きたいと願う人には准看護師はメリットが多い資格です。
2.1.看護助手として働きつつ准看護士を目指すことができる
准看護師になるための学校のうち、准看護師養成所には全日制と半日制の2種類があります。全日制の場合は週3~5日、朝から夕方までみっちり授業があります(※週3日が多い)。
これに対し、半日制の場合は週5日、午後や夜間に授業があります。どちらも空いている時間帯に医療機関でアルバイトをしている方もいます。
准看護師を目指している間の学費や生活費…個人差はありますが、どちらも自分で負担する予定の方も多いと思います。
すべてをアルバイトでまかなおうと考えると肉体的、精神的な負担も大きいので奨学金制度も上手に活用してください。
奨学金には下記のような制度があります。
・都道府県、自治体の奨学金制度
→毎月の授業料くらいの金額を援助してもらえます。卒業後に指定された病院で一定期間勤務することで免除されます。
・病院の付属学校の奨学金制度
→支払いが免除される制度は学校によってまちまちですので、事前に確認してください。
・日本学生支援機構の奨学金制度
→卒業後に返済することができます。
参照元:日本准看護士連絡協議会
このように、看護師を目指す学校は5日間みっちり授業&実習があるのに対し、准看護師を目指す学校は通学の合間に働くこともできます。経済的な事情などで、医療機関で早く働きたいと思う人には願ってもない資格なのです。
2.2.進学することで看護師を目指すことができる
准看護師として3年間の実務経験を積むことで、下記のいずれかの方法で看護師を目指すことができます
・全日制(2年間)へ進学する
看護短大、高等学校専攻科、看護師養成校いずれかの全日制で2年間学ぶことで看護師の受験資格を得ることができます。ただし、最終学歴が中学校卒業の場合は、看護短大・高等学校専攻科へは進学できない点と、看護師養成所へ進学するためには3年以上の実務経験が必要とされる点に気を付けてください。
・定時制(3年間)へ進学する
看護師養成所の昼間、あるいは夜間の定時制で3年間学ぶことで看護師の受験資格を得ることができます。学校に通う時間以外をアルバイトなどにあてることもできます。ただし、こちらも最終学歴が中学校卒業の場合は、3年以上の実務経験が必要とされる点に気を付けてください。
参照元:日本准看護士連絡協議会
2.3.通信教育で看護師を目指すことができる
准看護士として7年以上の実務経験を積むと、通信教育をメインとした方法で看護師の受験資格を得ることができます。道のりは長いですが、通学という時間をカットしたい方にはおすすめです。
※注意※平成29年度までは、10年以上の実務経験を必要とします。上記は平成30年度以降の話です。
参照元:日本准看護士連絡協議会
3.准看護士のデメリット
3.1.昇進、スキルアップがむずかしい
先ほども書きましたが、准看護師は自らの判断で看護業務を行うことができないので責任ある役職への昇進はむずかしいですし、専門性の高い認定看護師を目指すといったことはできません。
あなたがもし、もどかしさを感じるのであれば看護師を目指すことをおすすめします。
3.2.自らの判断で仕事ができない
看護師法の定めにより、准看護師は自らの判断で診察の介助や療養上の世話を行うことができません。
もちろん医療行為は看護師も准看護師も医師の指示なしにはできませんが、看護師は診察の介助や療養上の世話においてはある程度判断を任せられることもあります。
こちらに関してもあなたがもし、もどかしさを感じるのであれば看護師を目指すことをおすすめします。
3.3.看護師との収入差が出てしまう
現場では看護師、准看護師の壁がほとんどなく、同じような仕事をこなしていても給与・ボーナス面で収入差が出てしまいます。
ただ、体力的にも精神的にも准看護師として働きながら看護師を目指すのは長い道のりですし、今のプライベートの時間の大半も勉強や実習中の課題をこなす時間にあてる必要がでてきます。
そのため、今のライフスタイルをある程度大切にしたいのであれば、准看護師として長く安定して続けられる職場を見つけることも正看護師になる以外の道としてはありかもしれません。
以上、准看護師のデメリットについても触れさせて頂きました。
しかし、デメリットは人にとってはメリットにもなります。たとえば、あなたが今のライフスタイルを大切にしたいから、出世したり、責任ある仕事を任されたりするのは避けたい…と考えるのであれば、先ほど触れたデメリットもメリットになりますよね。
4.准看護師の活躍できる職場
看護師の求人に比べると准看護師の求人は下記のような理由で少なめです。
・診療報酬を高めに設定できる看護配置基準に准看護士は含まれない
→「7対1」入院基本料により、入院患者7人に対して看護師1人が在籍する病院では診療報酬を高めに設定できます。この看護配置基準に准看護師は含まれないため、この制度を採用している病院では看護師を採用する傾向があります。
・最先端の医療を扱うところでは採用されにくい
→日々刻々と進化する最先端の医療を扱う大学病院や国立病院では、准看護師として学んだ内容のみでは不足する点があるとされていて、ほとんど求人がないのが現状です。
では、准看護師として求人が多く、活躍できる仕事場にはどのようなものがあるのか?ご紹介します。
4.1.介護施設
来所者、入所者の健康管理が主な仕事になります。具体的には、血圧・体温の測定、服用している薬の管理、点滴などの処置、リハビリのサポート、提携している医療機関とのやり取り、施設内の伝染病の予防、来所者・入所者の体調の急変時の対応などが挙げられます。
その他、介護施設によっては食事・入浴・トイレのサポートといった介護業務も担当することもあります。
入居を伴う介護施設では、夜勤があったり、夜勤がなくても電話で呼び出される(オンコール制度)こともあったりしますので、応募の前に気を付けてください。
来所者、入居者にとっては生活スペースであるため、医療機関のようなあくせくした雰囲気は少なく、穏やかな気持ちで看護業務を行えるのはメリットです。その反面、医療処置のスキルを向上させたり、最先端の医療に関する知識を深めたりする機会が少なくなってしまうデメリットもあります。
4.2.クリニック(診療所)
病床(入院用ベッド)がない、又はあっても19以下の医療機関はクリニックになります。
主な仕事としては、医師の診察業務のサポート(注射、採血、点滴、血圧測定、医療器具の用意から片付け等)、入院設備があるクリニックの場合は夜勤を行い入院患者の対応などが挙げられます。
他、クリニックによっては受付、その他の雑用まで看護師がこなすところもあります。
クリニックは人間関係や院長の考え方によって、働きやすいかそうでないか大きく影響します。応募の際は、あなたの地元のクリニックであれば評判を聞いたり、後ほど紹介する求人サイトの担当者に確認したりしてください。
クリニックの診察時間や休診日は固定で大幅な残業も少ないので、あなたのライフスタイルを優先しやすい点や、勤務する診療科に関する知識をグンと深められる点はメリットです。その反面、大きな施設に比べると福利厚生の充実度が落ちてしまう点や、診療科によって繁忙期は別途休暇を申請しづらい点はデメリットです。
あなたの自宅の近くのクリニックで求人があれば、家庭との両立もしやすいかと思います。
4.3.一般病院
20以上の病床を持ち、入院・通院ともに扱う医療施設は一般病院になります。リハビリを扱う病院、産婦人科なども一般病院に含まれることが多いです。
仕事内容は医師のサポートや患者さんの看護業務が中心です。一般病院の大きな特徴は、さまざまな診療科の患者さんをいっきに担当したり、予想外な診療科の患者さんを担当したりすることもある点です。
臨機応変な対応や、幅広い診療科の知識をつけられる点は大きなメリットです。その反面、特定機能病院などに比べると患者さんの人数に対する看護師の配置人数が少ないので、希望の休日が取りにくかったり、一人にかかる負担が大きかったりといったデメリットもあります。
クリニックほどではありませんが、一般病院も応募の前に評判をチェックしたり、後ほど紹介する求人サイトの担当者に確認したりしてから応募されることをおすすめします。
4.4.療養型病院
入院期間に制限がなく、病状が慢性化している患者さんが多いのが療養型病院です。
病院によって差がありますが、介護士も在籍していますので、看護師は主に患者さんの看護業務を担当することになります。急患を扱っていない分、突発的な仕事がないので残業が少なめな点や、介護施設では行わない医療行為を行う点はメリットです。その反面、病院によっては決まった看護処置を同じようにこなすところもある点や、看護スキルの向上はむずかしくなる点はデメリットにもなります。
これから看護スキルをアップさせ、医療の知識を深めたいと考えている人にはデメリットが多いですが、今のライフスタイルを大切にしたいと考えている人には適しているのではないでしょうか。
5.知りたい!働きながら看護師を目指すには?
先ほども触れましたが、働きながら看護師を目指すには想像以上のパワーが必要です。
定時にしろ、通信教育にしろ、学校の時間外でもしなければいけないことは多いです。
常勤にこだわらず、アルバイトやパート勤務で准看護師として働きながら看護師を目指すことも視野に入れてください。また、事前に応募先とはきちんとシフトなどに関して話し合いが大切です。
准看護士が活躍しやすい仕事場の中でも、クリニックはアルバイトやパートの募集も多く、休日も固定されていて残業もほとんどないので、准看護師として働きながら看護師を目指したい人にはおすすめです。あなたの自宅の近くで働けば、通勤時間も大幅にカットできますよ。
6. おすすめ!准看護士の求人サイト
6.1.昔から人気があるマイナビ看護師
大手人材会社の手掛ける求人サイトだけあり、都市部だけではなく地方の求人も充実している点が強みのひとつです。
また、利用者満足度も高く、あなたが知りたい求人の人間関係、休暇の取りやすさ、残業の有無・仕事の忙しさ…といった求人には記載されていない点も現場で働く看護師から聞いてきているので、転職後に「こんなはずではなかった」と思うことが少なくなります。
転職活動が初めてで自信がないという方にも安心なのが、書類作成にあたってのアドバイスをもらえたり、面接時には伝わらなかったあなたの魅力を求人先に伝えてもらえたりする点です。
6.2.先輩看護師の皆さんが助けられている看護roo!
看護roo!はナースカタリーナといった看護師のコミュニティサイトの一面も持ちます。
半年後くらいに転職を考えている人でも準備を手伝ってもらえますので、上記のような一面も利用しつつ登録されてはいかがですか?
看護師の転職に関する事業を長年行っている株式会社クイック(東証一部上場)が運営しており、厳選した求人のみを扱っています。福利厚生が整っていない、過去に経営や人間関係などでトラブルがあった…といった支障のある求人は外していますので、安心して転職できます。
転職活動が初めてで自信がないという人にも安心なのが、書類作成にあたってアドバイスをもらえたり、面接に同席してもらえたりする点です。内定後も相談にのってもらえますよ。
6.3.ナース人材バンク
求人数は国内最大級とされる10万件以上、紹介実績が業界1位で年間10万人以上の准看護士、看護師が利用しています。全国どのエリアでも対応してもらえ、さらにさまざまな職場の求人を幅広く紹介してもらえます。
国内最大級だけあり、コンサルタントは担当するエリアの求人先に関する情報はくまなく把握しています。そのため、求人票には記載されない人間関係、看護体制、休暇の取りやすさ・残業の有無、さらには病院周辺の環境といったことまで教えてもらえます。
看護師・准看護師、さらにその他介護・医療専門職の転職支援サービスも行っており、さまざまな施設とのつながりが強い点も魅力です。
6.4.医療WORKER
医療関連の人材紹介を長年行っている株式会社TS工建が運営しており、条件の良い非公開求人を多く扱っています。首都圏、関西、東海地方の求人に強いのも特徴のひとつです。
看護師を専門とするキャリアコンサルタントの対応は評価が高く、遠方の方向けに出張による面談、面接への動向、退職~入職後のフォローまで手厚くサポートしてもらえます。
看護師は働き方から時間帯までさまざまなスタイルがあり、女性が多い職場ならではのさまざまな事情もありますよね。そういった点に強いのはうれしいです。
6.5.看護のお仕事
看護技術に特化したQ&Aサイトやお悩み相談室も運営する「看護のお仕事」はレバレジーズ株式会社が運営する看護師専用の転職支援サイトです。
全国の幅広い施設の求人を取り扱いますので、あなたが希望する求人もあるでしょう。また、「土日祝休みが良い」「託児所を希望する」といいった希望にも対応する求人も扱っています。
キャリアアドバイザーは転職にあたって一連のサポートを支援してくれます。万が一、相性が合わないなと感じたときは、相談することで担当者を変更してもらうこともできます。
転職に至る理由は人それぞれ、ブランクがあったり、転居をするための転職だったり…いろいろな事情にあわせた働き方を提案してもらえます。あなたの希望をまるまる聞くだけではなく、客観的な意見ももらえると思います。
さらに、入職した方全員に最大12万円の転職支援金が支給されます。
さて、おすすめの求人サイトを5つご紹介しました。どのサイトとの相性が良いかは人それぞれですので、複数登録し、一番合う会社を選択してください。
全体的な印象としては、大手のほうが強引な転職を行わず、あなたに沿った転職をすすめてもらえるかと思います。
7.まとめ
准看護士の求人に関することにさまざまな面から触れましたが、いかがでしたか?
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。このまま准看護師として続けるか、看護師を目指すか悩むと思います。
人生の分岐点、どちらを選択してもまちがいなんてありませんし、いつだってやり直しはできます。
日々、人の命を扱う仕事に携わるのが本当に大変だと思います。ときどきあなたを休めることも忘れないでください。