助産師は看護師資格ではできない助産行為ができたり、新たな生命と向き合う特殊な助産師資格取得や転職について

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助産師はこれからの時代に最も必要とされる資格の一つ

ここ数年、助産師のニーズが高まっていることを知っていますか?

といっても、世の中は未婚者が独身者が増えているので出産する人も減っているのではと思いますよね。

実際、総務省「国勢調査」によると生涯未婚率を30年前(1980(昭和55)年)と比較すると、男性は2.6%から20.1%へ、女性は4.5%から10.6%へ、それぞれ上昇していると統計データも証明しています。

第1-1-8図 生涯未婚率の推移

それだけではなく、結婚する年齢も年々上がっています。

今では晩婚化と言われていて1980(昭和55)年には、夫が27.8歳、妻が25.2歳であったので、ほぼ30年間で、夫は3.1歳、妻は4.1歳、平均初婚年齢が上昇していることになります。

第1-1-9図 初婚年齢別婚姻件数の割合

結婚する年齢が遅くなれば、必然的に出産時の母親の平均年齢も上昇することになります。

事実、出生したときの母親の平均年齢をみると、2013年においては、第1子が30.4歳、第2子が32.3歳、第3子が33.4歳という統計データもでています。

高齢出産になると出産はリスクが高くなり、母体へ負担も非常に大きいものになってきます。

女性のホルモンバランスが崩れてくることもあり、妊娠適齢期は20才、それを境目として年々出産は難しいものになってきます。妊娠高血圧症、帝王切開の確率上昇、先天性異常など高齢出産によるリスクの高まりを上げたらきりがないくらいです。

出産、それ自体は病気ではないのですが出産に伴って治療が必要な事態が発生する可能性が高まっていると言えるのです。

また、出産後の育児についてもケアが必要になることが多く、それらの役目を一手に引き受けるのが助産師の役目なのです。

具体的には以下のような業務を上げることが出来ますが、それ以外にも妊娠出産初期育児までの一連の流れのサポーターとして妊婦・母親に寄り添います。

  1. 妊婦への生活習慣・健康管理についての指導を行う
  2. 出産後/初期育児のストレスや不安を解消しながら技術指導をする
  3. 父性の呼び起こしを行い父親という認識をパートナーへ与える
これらの仕事は医療というよりは、これから始まる家族・命を社会へつなぐ手助けのような感じもします。

日本看護師協会の調査では助産師の数は年々すごいペースで増えてきています。

具体的に言うと、病院や行政での仕事も増えていますが、助産所に於ける出張ベースの助産師さんが増えてきていることがわかてちます。

これらの背景には社会のニーズが高まっていることは大前提として、それ以外にも以下に上げているような理由もあります。

  1. 給与が看護師よりも高い
  2. 助産行為ができる
  3. 助産外来を開業することができるし、これからは地域の助産院が見直されている

助産師は看護師資格を取得している人がさらに勉強をして取得する資格になります。

従ってその価値も看護師資格よりは高い位置に設定されているものです。

具体的には給与面で、年平均で100万円程度看護師よりも高くなっています。

学校に通うと150~200万円程度の費用がかかりますが、資格を取ってしまえば2年で元を取ってしまいます。

自己投資という観点からもかなり魅力的な資格だといえますよね?

さらに、資格をもっていると妊娠検診を行うことが出来るようになります。※一定の条件下においてのみとされています。

また、助産行為ができるようになることも大きな魅力ではないでしょうか。

助産行為とは、出産を手助けし、赤ちゃんを取り上げる行為のことを言います。

助産師はこの助産行為を、正常な出産であれば医師の指示がなくとも単独で行うことが出来るとされています。

※助産行為ができるのはあくまでも正常な出産を予定している場合に限りますので、何かしら異常がある場合は医師の指示が必要になります。

このように助産師の資格をもっていると助産行為や妊娠検診ができますので、自分の助産院を開業することができるという点も面白いところです。

高齢出産が一般的になっている昨今、妊婦さんは自分の中にいる赤ちゃんが無事に生まれてきくれるか毎日不安と戦っています。病院ではそういった心を丁寧に拾ってあげる時間がなくたんたんと決められた検査を行っていくことになってしまうケースが多いです。

しかし、助産院では、助産師さんがゆっくり丁寧に話をしたり、妊婦の不安に寄り添ってしっかりケアができるというやりがいもあります。

最近は病院よりも助産院での出産を希望する妊婦さんが増えている

助産院とは、助産師だけで運営されている施設のことを言います。

施設といってもベット数も9床以下のものに限りますし、殆どは1つとか小さい規模のものばかりです。

助産院には医師がいません。従って対応できる妊婦さんは正常な出産が見込めるかただけになります。

医師がいなくて小さい助産院。正常な出産が予定されている人しか利用できない限定的な助産院。

しかし、その規模や運営方法が、多くの妊婦さんにとっては安心感を感じるようで人気になっているようです。

アットホームで個人的な空間の延長線に出産というものがあるので、高齢出産で感じる不安などを緩和させる働きもあるのかもしれません。

実際、妊婦さんがリラックスすることで生みやすくなるとも言われています。

助産院でのお産は出産というイベントをできるだけスムーズに安心した形で行えることから、これからの時代にフィットした施設なのだと言えます。

助産師はどういったところで働けるのか?

助産所は全体の5~6%程度。

助産所や自宅でのお産の介助や家庭訪問での妊婦健診や産後健診、沐浴や乳房ケア、出産準備クラス、ベビーマッサージなど地域に密着した活動をしています。

これからの時代はこの助産院の利用がどんどん増えていくのではないかと思われます。

東京都助産師会では、助産師の87%は総合病院、大学病院、産院、産婦人科小児科などの医療機関で勤務しているとしています。

医療機関は出産の一番メジャーな所ですから、設備も医師も揃っていますし、その分安心感をもって業務に当たれます。

また、最近では医師の代わりに検診をおこなう妊婦健診というものもあります。病院内でも助産師の役割は重要になってきていることがわかります。

乳幼児健診や出産準備クラス、育児サークルの活動支援など子育て支援活動や女性の一生を通じた健康相談に応じるなど保健センターや区市町村役場などに勤務する助産師は全体の3%です。

助産師になるのはどうしたらいのか?

ここまで助産師の仕事やニーズを説明してきましたが、助産師の仕事をするためには資格が必要になります。

ここからは助産師免許を取得するための流れを説明していければと思います。

早速ですが、助産師の免許を取得するには以下のステップを踏むことで可能です。

  • 看護師の資格を得る
  • 助産師学校で1年勉強をして受験資格を得る
  • 助産師国家試験を受験する

はい、この3つのステップを進むだけです。

一般的には看護師学校に入学する時に同時に助産師の資格を取得する人が多く、看護師資格を得て現場経験をしてから再度学校に通い直す人はあまり多くありません。

助産師国家試験の合格率は90%以上と高く、普通に勉強をして技能を理解していけばまず落ちることはないと言われています。

しかしながら、助産師を志す人にとって本当に難しいのは、国家試験に受かることよりもむしろ、助産師養成校に入ることです。

まず、助産師養成校は、看護学校と比べて数が少なく、定員も少数です。ですから、競争率が高いと言われています。

定員が少なく一般の学生と入学権利を争うわけですから一度病院で働いてから、助産師の仕事を目指そうと決意して学校入学をと考えるナースさんにとってはだいぶ敷居が高くなってきます。

入学が難しい問題を適切に乗り越えるためには、理解を示しサポートしてくれる病院へ転職してから入学準備をするのも一つの手かもしれません。

助産師養成学校入学の方法や費用など

さて、助産師になるための一番のハードルは学校へ入学することだと説明してきました。実際に入学するためには入試をクリアしなければなりません。

そのために多くの人は助産師学校受験のための予備校に通っているくらいです。だいたい 費用は20万円程度かかりますが、狭き門を突破するためには安い出費だと言えますよね。
科目 金額
入学金(教材費含) 20,000円
受講料(看護学と小論文) 156,000円

合計 176,000円
http://www.san-ns.jp/school/midwives.html

実際に学校に合格した場合は、費用が1~200万万程度かかると言われています。この費用と予備校の費用を足しても、資格を取得してからの給与アップ額で回収するとしても3年もかかりません。

当面の費用をどう捻出するかはまた別の問題ですが、試験に合格して、はれて助産師として仕事を開始した時には年収差が90万もアップすると言われていますから、それほど難しく考えることはないのかもしれません。

詳しい情報は実際に以下の表の中から候補の病院へ問合せしてみてください。

都道府県

保/助

学校名

備考

北海道

助産

天使大学大学院

北海道

助産

北海道立旭川高等看護学院

北海道

助産

日本赤十字北海道看護大学大学院

北海道

助産

札幌医科大学

北海道

助産

札幌市立大学

岩手県

助産

岩手看護短期大学

宮城県

助産

医療法人社団スズキ病院附属助産学校

宮城県

助産

独立行政法人国立病院機構
仙台医療センター附属仙台看護助産学校

秋田県

保健/助産

秋田県立衛生看護学院

秋田県

助産

日本赤十字秋田看護大学大学院

福島県

助産

福島県立総合衛生学院

茨城県

助産

茨城県立中央看護専門学院

茨城県

助産

茨城県立医療大学

茨城県

助産

筑波大学大学院博士前期課程

栃木県

助産

国際医療福祉大学大学院

栃木県

助産

獨協医科大学

栃木県

助産

マロニエ医療福祉専門学校

群馬県

助産

桐生大学

群馬県

助産

高崎市医師会看護専門学校

群馬県

助産

高崎健康福祉大学大学院

埼玉県

助産

埼玉医科大学短期大学

千葉県

助産

帝京平成大学

千葉県

助産

亀田医療技術専門学校

千葉県

助産

あびこ助産師専門学校

東京都

助産

聖路加国際大学大学院看護学研究科

東京都

助産

日本赤十字看護大学大学院看護学研究科

東京都

助産

東京女子医科大学大学院

東京都

助産

東京医療保健大学

東京都

助産

日本赤十字社助産師学校

東京都

助産

母子保健研修センター助産師学校

東京都

助産

医療法人社団中林病院
中林病院助産師学院

東京都

助産

上智大学

東京都

助産

首都大学東京

東京都

助産

帝京大学

神奈川県

助産

神奈川県立衛生看護専門学校

神奈川県

助産

昭和大学

富山県

助産

富山県立総合衛生学院

石川県

助産

金沢大学大学院

長野県

助産

飯田女子短期大学

長野県

助産

佐久大学

岐阜県

助産

岐阜医療科学大学

岐阜県

助産

岐阜県立衛生専門学校

静岡県

助産

聖隷クリストファー大学

静岡県

助産

浜松医科大学大学院

静岡県

助産

静岡県立大学大学院 看護研究科修士課程

静岡県

助産

静岡医療科学専門大学校

愛知県

助産

名古屋医療センター附属 名古屋看護助産学校

愛知県

助産

愛知県医師会立名古屋助産師学院

愛知県

保健/助産

名古屋医専

愛知県

助産

名古屋市立大学大学院看護学研究科

愛知県

助産

愛知県立大学大学院 看護研究科博士前期課程

三重県

助産

ユマニテク看護助産専門学校

京都府

助産

京都府医師会看護専門学校

京都府

助産

独立行政法人国立病院機構
京都医療センター附属京都看護助産学校

京都府

助産

洛和会京都厚生学校

大阪府

助産

愛仁会看護助産専門学校

大阪府

助産

聖バルナバ助産師学院

大阪府

助産

ベルランド看護助産専門学校

大阪府

助産

近畿大学附属看護専門学校

大阪府

助産

宝塚大学

兵庫県

助産

兵庫県立総合衛生学院

兵庫県

助産

神戸市看護大学 大学院

兵庫県

助産

神戸大学 大学院

岡山県

助産

川崎医療福祉大学 大学院

奈良県

助産

白鳳女子短期大学

奈良県

助産

畿央大学

奈良県

助産

奈良県立医科大学 大学院

和歌山県

助産

和歌山県立医科大学

和歌山県

助産

和歌山県立高等看護学院

鳥取県

助産

鳥取県立倉吉総合看護専門学校

島根県

助産

島根県立大学

岡山県

助産

独立行政法人国立病院機構
岡山医療センター附属岡山看護助産学校

広島県

助産

県立広島大学

広島県

助産

広島国際大学

広島県

助産

福山平成大学

山口県

助産

山口県立大学

徳島県

助産

徳島大学大学院

徳島県

助産

徳島文理大学

香川県

助産

香川県立保健医療大学

愛媛県

助産

愛媛県立医療技術大学

高知県

助産

高知大学 大学院

福岡県

助産

独立行政法人国立病院機構
九州医療センター附属福岡看護助産学校

福岡県

助産

西南女学院大学

福岡県

助産

遠賀中間医師会立
遠賀中央看護助産学校

福岡県

助産

学校法人福岡保健学院
福岡水巻看護助産学校

福岡県

助産

聖マリア学院大学

福岡県

助産

国際医療福祉大学大学院

福岡県

助産

日本赤十字九州国際看護大学大学院

佐賀県

助産

佐賀県立総合看護学院

長崎県

助産

長崎市医師会看護専門学校

長崎県

助産

長崎大学大学院

熊本県

助産

熊本保健科学大学

熊本県

助産

熊本看護専門学校

大分県

助産

学校法人後藤学園
藤華医療技術専門学校

宮崎県

助産

宮崎大学大学院

鹿児島県

助産

鹿児島医療福祉専門学校

鹿児島県

助産

鹿児島大学大学院

沖縄県

助産

沖縄県立看護大学

保健師看護師統合カリキュラム(修業4年)校

都道府県

学校名

備考

北海道

北海道保健看護大学校

旧吉田学園保健看護専門学校

福島県

ポラリス保健看護学院

千葉県

二葉看護学院

新潟県

北里大学保健衛生専門学院

2005年より

愛知県

愛知総合看護福祉専門学校

2005年より

京都府

(専)京都中央看護保健大学校

旧京都中央看護保健専門学校

大阪府

大阪医専

岡山県

玉野総合医療専門学校

岡山県

ベル総合福祉専門学校

2005年より

山口県

岩国YNCA国際医療福祉専門学校

香川県

専門学校穴吹医療カレッジ

2007年より

鹿児島県

鹿児島医療技術専門学校

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