【保育園の看護師】仕事内容から効率よく採用を勝ち取るコツまでご紹介します!

保育園の看護師は医療機関とはまったく仕事内容がちがいます。

初めて勤務をされる方、これから保育園で仕事をしたいと思っている看護師さんにとっては非常に戸惑いがあるかもしれません。

そこで、保育園の看護師がどのような仕事をしていて、どのような勤務条件なのか?
をリサーチしてきましたので、まとめてご紹介します。

また、保育園の看護師は少ない求人枠に多くの応募者が殺到します。

夜勤がなく、ほとんどカレンダー通りの勤務になります。

さらに、医療機関のピリピリした雰囲気もほとんどありません。

そこで、採用されるにはどうすれば良いのかもあわせてご紹介します。

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1.保育園看護師とは すべての保育園にも在籍しているの?

悩んでいるところ

保育園の看護師は基本的に医療行為を行いません。簡単な処置を行い、場合によっては医療機関への引継ぎを行います。

そのため、仕事内容は保育士とほとんど変わりません。ちなみに、私立と公立の保育園で配置基準が異なりますので看護師の雇用について多少違いあります。

1.1.私立保育園の看護師配置基準

厚生労働省は私立保育園の看護師の常駐を義務付けました。人件費の半分を国が負担することで、私立保育園には必ず看護師が在籍しています。

1.2.公立保育園の看護師配置基準

それぞれの自治体に看護師の配置をうながす程度になっています。そのため、多くの自治体で看護師は在籍していません。しかし、少しずつ公立保育園にも看護師の配置が進みつつあります。

まだまだ看護師が在籍している保育園は少ないのが現状ですが、アレルギーや体調不良への対応から保育園における看護師のニーズはこれからも増えていくでしょう。

2.保育園看護師の仕事内容

保育園の仕事内容について

保育園の保育士の仕事内容は医療機関とはガラリと変わりますので、未経験の人はそのギャップに驚くことかと思います。

看護師としての仕事よりも、保育士に近い仕事が多いです。0歳児が6人以上在籍する認可保育園では、看護師を保育士とすることができるとされていますので、0歳児クラスの担任をすることもあります。

このように、保育士不足も伴い、保育園では看護師としての仕事よりも保育士としての仕事が優先されています。

看護師としての仕事内容

看護師として保育園での役割

保育園内では医療行為は行いません。何かしらの問題が起きた時に、保育園の責任問題へとつながるからです。

下記の仕事内容のほとんどが保育士でもできることですが、看護師として培ってきたスキルを活かし、子どもたちの様子がいつもと違ったらすぐに医療機関の受診をすすめたり、ケガをしたときは翌日も様子を確認したり、あとあとのことも考えて対応を行います。

保育園児の健康管理と感染症の予防

インフルエンザ、ノロウイルスといった感染症が流行する時期は登園してきた子どもたちの様子をしっかり見る必要があります。同時に、感染症が出た際はしっかりと消毒を行う必要があります。
登園後は体温のチェックを行います。子どもたちが内服しているお薬がある場合は、保育士とのダブルチェックのもとで服薬をサポートします。

保育園児のケガや病気への対応から受診のサポートまで

医師が常駐している保育園はほとんどないため、看護師の対応が大切です。

内科健診や歯科検診の用意とサポート

保育園で定期的に実施される内科健診や歯科検診の前にはきちんと用意を行い、かかりつけの医師とのやり取りを行います。当日もしっかりサポートします。

保護者とのやり取り

保護者からの子どもの健康相談に対するアドバイスや、おたよりの作成を行います。

保育園内スタッフへの健康指導

保育園内で共に勤務するスタッフへも健康指導を行います。感染症が流行しているシーズンは、スタッフも感染することがないように指導を行います。

2.2.保育士としての仕事内容

子ども達

あなたが未経験で保育園の看護師に就いたなら、初年度は保育士としての仕事を覚えることが大変ではないかと思います。

下記の仕事以外にも、シーズンごとの夏祭り、バザー、運動会、遠足、クリスマス会といった行事へのサポートも任されます。保育園では仕事に追われ、おたよりの作成といった事務的な仕事は家に持ち帰る人も多いようです。

仕事内容
月ごとの保育計画を作成し、日々子どもが持参する帳面に保育日誌を書く。
赤ちゃんへの授乳
子どもの食事の配膳とサポート
オムツの交換、トイレでの排泄のサポート
散歩の引率
子どもの着替え
お昼寝の寝かしつけ
子どもとの遊び

3.保育園看護師のメリットとデメリット

メリットとデメリットについて

3.1.保育園看護師として働く事のメリット

保育園看護師ならではのメリットは、子どもの成長を見守ることができることです。

育児経験がある方や、夜勤を避けたい方にはおすすめです。また、行事ごとのかざりの作成や、おたよりなどの事務的な仕事もこなす必要があるため、コツコツとした作業を苦に感じないことも大切です。

子どもの成長を見守ることができる

医療機関での仕事内容とは異なり、普段は健康な子どもたちを相手に仕事をこなします。

色々な病気を抱える患者さんと話し、ときにピリピリとした雰囲気の医療機関で働いていたころのプレッシャーはほとんどありません。

行事ごとの達成感や、日々成長していく子どもの成長を見守ることができるのは大きなやりがいとなります。

カレンダー通りの勤務で夜勤がない

保育園のほとんどが土日祝日はお休みです。また、夜勤や当直もありません。そのため、何かしらの理由でプライベートを優先したいと考える看護師の方でも仕事を続けやすいです。

看護師としてのスキルを発揮できる

子どもたちを育てる保護者の多くはアレルギーを持っていたり、成長が遅くないか心配だったり、何かしらの悩みを持っています。看護師としての知識を生かしアドバイスできる人が保育園にいることは、保護者にうれしいことです。

3.2.保育園看護師として働く事のデメリット

デメリットで悩んでいるところ

看護師としてのスキルアップがむずかしいといった独特のデメリットもあります。そのため、スキルアップを目指す方や、看護師としての仕事を極めたい方にはおすすめできません。

看護師としての仕事が少なく、スキルアップがむずかしい

保育園では医療行為は行わないため、看護師としての仕事は少ないです。そのため、看護スキルをアップさせることはむずかしいです。また、医療機関に勤務していれば勉強会や研修を通じて、日々進化を続ける医療に関する知識を増やすことができますが、保育園で勤務し
ていく中ではむずかしいです。

仕事内容がはっきりしていない

保育士としての仕事もこなしますが、仕事内容がはっきりしていないため、自分の立ち位置に悩む方もおられます。また、例えば「感染症に対する捉え方」など看護師と保育士では異なる見解を持つことがあっても、看護師は自分ひとりであるため、なかなか意見をできずにやきもきする方もおられます。

求人数が少ない

看護師を必要とする保育園は少しずつ増えてはいるものの、看護師の求人数は少ないです。厚生労働省の平成26年度に作成された「看護職員の現状と推移」によると、平成24年度の看護職員の就業場所のうち、学校等はわずか2%です。そのため、勤め先で悩みをかかえていても、分かり合える看護師の人を見つけることがむずかしいです。

給与が少ない

医療機関に勤務する看護師は夜勤や当直をこなしますが、保育園の看護師は日勤のみで休日出勤もありません。そのため、自然と給与も少なくなります。

4.保育園看護師にほしいスキル

色々なスキルを求められる

保育園看護師のメリットとデメリットについて触れました。次は、すべて把握した上で、なお保育園看護師を目指す方にほしいスキルをご紹介します。

保育園では医師がおらず、看護師1人で色々な判断や処置を行うことになります。そのため、医療機関での勤務経験を3年前後は求められます。

さらに小児科での勤務経験があると子どもたちの対応もスムーズに行えるため、採用されやすくなります。こういったことから、看護師免許を取得してすぐに保育園看護師として働くことはむずかしいです。

あなた自身でも、子どもの病気、年齢に応じた発達具合、アレルギーといった子育てをする親が悩みがちな点について勉強しておくことが望ましいです。

育児経験があったり、プライベートでピアノを演奏することができたりするとさらに良いです。

5.保育園看護師に応募する方法

保育園看護師の求人はまだまだ少ないので、ありとあらゆる方法で探しましょう。

時間を要することが多いので、看護師としての仕事を続けながら探すのが望ましいです。

また、常勤よりも非常勤の求人の方が見つけやすいかと思いますので、まずは非常勤からトライするのもひとつの方法です。
おすすめの応募方法をご紹介します。

5.1.看護師転職サイトを活用する

転職サイトへ相談する

保育園看護師の求人は件数が少なく、募集を公開すると応募者が殺到し、採用担当者はすべてに対応できなくなります。

そのため、看護師転職サイトを利用し、非公開求人の扱いとしていることが多いです。

ぜひ、大手を中心に看護師転職サイトに数社登録し、あなたが一番合うと感じられたサイトを上手に活用してください。

おすすめの転職サイトを下記に記載しておきますので、参考になさってください。

看護師転職サイトを上手に使った自分の希望する職場へ就職する方法
看護師転職サイトを上手に使った自分の希望する職場へ就職する方法
看護師さんの多くは仕事やプライベートの事情によって、数回転職をするケースが一般的と言われています。さらに今は看護師さんが絶対的に足らない時代と言われていますから、今よりも好条件の職場へ転職しようと思ったそれなりに可能な状況でもあります。しかし、そういった状況だからこそしっかり自分のキャリアを考えてから動かないと、転職してから自分の求めている環境ではなかったと後悔することになりかねません。そこでせっかく転職するならちゃんと自分の求める環境へ転職するためのコツを覚えてから動けるように必要な情報を整理してみました。
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5.2.ハローワークを利用する

あなたが地元での就職を希望されるのであれば、ハローワークも強いです。

常勤の求人はなかなかありませんが、保育園看護師の非常勤の求人は希望が持てます。

しかし、ハローワークは混みあっていることが多く、面接の依頼を窓口でするのにも時間がかかります。

そのため、ハローワークの求人を事前にインターネットで確認し、当日は求人検索に時間をかけないこともポイントです

5.3.保育園のHPや市町村のHPもチェックする

私立の保育園であれば公式HP、公立の保育園であれば市町村のHPも定期的に確認してください。お子さんを保育園に通わせている保護者の方でしたら、直接保育士さんに聞いてみるのもひとつです。

6.あわせて登録したい連絡会

保育園看護師はなかなか同じ仕事をしている人に会う機会がなく、悩みを相談し、分かち合える相手がいないのも問題です。

そこで、同じように保育園看護師として勤務している方が定期的に研究大会を行ったり、セミナーを開催したり、労働環境の改善を要望したり、さまざまな活動をしている団体があります。

全国保育園保健師看護師連絡会」という名称です。ぜひ、公式サイトをご覧になってみてください。

7.まとめ

まとめとして

保育園看護師について色々な面からご紹介しましたが、いかがでしたか?

求人が少なく、なりたいと希望してもなかなかむずかしいのが現状です。そのため、普段からマメに求人をチェックし、あなた自身でも色々な勉強を積極的に行って下さい。

共働き世帯が増えて保育園のニーズが高まる今、看護師としての経験と知識は今後必要とされることが増えることでしょう。