目次
1.はじめに
1歳前後になってくると、ハイハイが上手になり掴まり立ちも始まってきます。
人間が立って歩くとなるとまず始めに靴を履かないといけません。大人になってしまえば、デザインや履き心地など自分の好きなシューズを選びます。
毎日当たり前に履くシューズですが、なぜ赤ちゃんのシューズはベビーシューズやファーストシューズ、セカンドシューズと色んな呼び名があるか気になりました。
その中で、赤ちゃんのシューズ選びは、当たり前に履かせるためのシューズだけではなく、足の成長に大切な意味があることだと知りました。
これから一生履き続けるシューズですが、初めてのシューズ選びの参考になれば嬉しいです。
2.ファーストシューズってなに?
2.1 ファーストシューズの意味
ファーストシューズってその名も初めてのシューズ、1番最初に履くシューズのことですが、実はもう少し奥深い理由からファーストシューズと呼ばれていたことをご存知ですか。
国によって違いがあるようですが、ファーストシューズは両親以外が贈るもの、特におばから貰うと幸せになれるというジンクスもあるようです。
いずれにしても、親族で子どもの幸せを願うというのは、どこの国でも同じだということがとても幸せな気持ちにしてくれます。
同じように日本でもファーストシューズへの意味が存在します。
基本的にヨーロッパで言い伝えられている意味とあまり変わりなく、玄関に飾ると幸せがくる、おじやおばから送られると足が丈夫になりしっかり歩けるようになるなど、日本でも子どもがすくすくと育って欲しいと願いを込めて贈ります。
ちなみに私は、ファーストシューズを購入時期にはこの言い伝えを知らず、1歳の誕生日プレゼントとして購入しました。初めて履くシューズだったので、どうしてもプレゼントしたかったのです。今でもこのファーストシューズだけは大切に保管しています。
2.2 ファーストシューズはいつからいつまで?
ファーストシューズと呼ばれるものはたくさん種類があります。
まだ歩けないけれど、抱っこ紐やベビーカーに乗る際に防寒対策で履かせるものや、室内で掴まり立ちをする頃に履くベビーシューズ。よちよち歩きを始めたので、外出中に歩かせるためのシューズ。
初めて履くシューズという意味では間違いはないのですが、ここでは防寒対策や室内で履くシューズとまったく異なるシューズ、外出用のシューズについてお話ししようと思います。
1歳前後から掴まり立ちやよちよち歩きが出来るようになったら、外出先でも歩かせる機会が多くなると思います。その時に履かせるのがファーストシューズになります。メーカーによって種類が異なりますが、それ以前のシューズに比べてソールの硬さが全然違ってきます。
期間で考えるととても短く、種類にもよりますが、長くても履き始めから約3ヵ月から5ヵ月。成長が早いお子さんだともっと短い期間になると思います。1歳から歩き始めたならば、1歳半になるころには卒業です。ホントに短いですよね。
2.3 ファーストシューズにこだわる理由
ファーストシューズには2つのこだわる理由があります。
1つ目は、初めてのシューズであり記念になるシューズです。きっと子どもにとっても親にとっても思い出が残るシューズだと思います。
そして二つ目は、赤ちゃんの足の成長を大切に考えてファーストシューズを選ぶというこだわりです。これから一生ずっと歩いていくわけですから、少しでも成長のことを考えて選んでしまいます。
私も、ファーストシューズは多少高くても良いものを送りたいと考えていました。サイズが合わず歩く妨げになっていたり、歩きにくいなど、これからたくさん歩いてたくさんいろんな所に行って欲しいという願いがありました。
赤ちゃんの時期にシューズの選び方を間違ってしまうと、足だけではなく腰や膝などにも影響を及ぼすと言われています。そして歩くことの楽しさ喜びを感じて欲しいと思うので、ファーストシューズは特にこだわってしまいます。
3.ファーストシューズの選び方
3.1 どこで買えるの?
ファーストシューズは、百貨店・商業施設に入っているシューズ専門店・シューズメーカーのお店・通信販売などで購入することが出来ます。お気に入りのメーカーやショップがある場合は良いですが、まだ決まっていない場合は百貨店や商業施設のシューズ専門店がおすすめです。
私はファーストシューズを選ぶために、たくさんのお店を周りましたが結局百貨店で購入しました。百貨店の子ども靴売り場には複数のメーカーが並んでおり、比較しやすかったからです。シューズ専門店も同じように複数のメーカーを取り揃えており、百貨店に負けず劣らずの品揃えでとても良かったです。
私が百貨店で購入した決め手は、子ども靴専門のシューフィッターさんに相談出来たからです。初めて子どものシューズを買いに行ったので、何を基準に選んでいいものかわからなかったからです。
ただサイズを測り該当するシューズを選ぶのか、どのタイミングでどのシューズを選ぶべきか、このメーカーはどこが特長なのかなどをシューフィッターさんにアドバイスを貰うことが出来ました。
初めは見た目の可愛さだけを重視して選んでいたシューズ選びも、このシューフィッターさんのお蔭でとても良いファーストシューズを選ぶことが出来ました。どこの百貨店でもいらっしゃるかわかりませんが、一度相談されてみると参考になると思います。
3.2 足の測定の仕方は?
足のサイズの測定の仕方ですが、お店で測ってもらう方法と自分で測る方法があります。私はお店で測って貰いましたが、裸足になって身長を測るような感じで足のかかとからつま先まで測ります。
お店によって違うのですが、機械で測定してくれるところもありました。画面の上に子どもを立たせると、足のサイズを測定してくれるのです。ほんの数秒間、測定する機械に立たせるだけです。あっという間に測定完了です。
赤ちゃんの足の指は少し丸めていることが多く、実際に立って測定した方が正確なサイズを測定できると教えて貰いました。
自分で測定する場合も同じように測定できれば良いのですが、専用の器具もないので簡単に自分で作る事が出来ます。紙の上にメモリを記入し、その上に立たせるという簡単なものです。メジャーで測るより正確に測定できると思います。
なかなか思うように立ってくれないですが、機嫌の良い時や寝ている間に測定してしまうとも一つの手です。その時は、指をしっかり伸ばして測定しましょう。
3.3 ファーストシューズのサイズの選び方
ファーストシューズを選ぶ時に大切なのはサイズ選びです。
すぐにサイズアウトするので少し大きめを買いたいと思うのですが、ファーストシューズを履く時期の赤ちゃんにとって歩くだけでも大変な行動なのです。
靴を履く習慣に慣れていない赤ちゃんは、シューズを履くことは違和感しかないと思います。そんな時期だからこそしっかりフィットしたシューズを選んであげたいのです。
まずお店や自宅で足のサイズを測ります。足長(そくちょう)と呼ばれる足の裏の長さを測定します。一般的な靴のサイズ(~cm)のことです。この足長を基準にシューズ選びが始まります。
例えば、足長が11cmの場合11.5~12cmのシューズを選びます。
測定したサイズから0.5~1cm大きめのシューズを選びます。歩くときにはしっかり指を伸ばせるように少しゆとりを持たせることが大切です。メーカーによって大きさなどが違いますので、試し履きが出来る場合は試し履きしましょう。
試し履きでのポイントは、靴のかかとにピッタリと合わせて履かせることです。指先の余りだけで確認するとしっかりかかとが合っていない時があります。ゆっくり時間をかけて合わせていきましょう。
通販で購入する際は、試し履きが出来ないのでしっかりと測定します。足長のサイズだけでなく、甲の高さや甲の周囲などを測定します。ショップサイトに記載されているサイズ表記を確認しましょう。
実店舗や通販で購入する場合でも、シューズの形に気を付けて選びましょう。
つま先は少し上がっているシューズ。理由は、まだ上手に歩けない赤ちゃんはパタパタと歩きます。その時にシューズのつま先が少し上がっているとつまずきにくくなります。
通販では少し確認しにくいですが、店舗で購入する際はソールの柔らかさを確認しましょう。つま先部分(指の付け根から先の部分)が少し柔らかく曲がりやすいシューズが好ましいです。かかと部分はしっかりしたシューズを選びます。
3.4 ハイカット派?ローカット派?
ファーストシューズに限らず子どものシューズには、ハイカットシューズとローカットシューズがあります。ベビーシューズのような室内履きのシューズはほとんどローカットシューズだと思いますが、屋外で歩かすシューズはこの2種類の形になると思います。
どちらも良い点、悪い点があります。
ハイカットシューズの悪い点は、足首や足全体をホールドされるため赤ちゃんが嫌がる場合があります。シューズに慣れていない赤ちゃんがしっかり足をホールドされると確かに違和感があるでしょうね。
ローカットシューズの悪い点は、可動域は広いですが足首のホールド感が弱いため少し安定にかけると思います。
ハイカットもローカットもそれぞれ良い点、悪い点はありますが、赤ちゃんの足にどちらが合うかが一番重要です。
私の子どもは基本的には標準サイズでしたが、少し足幅が細くハイカットを勧められました。メーカーにより幅の広さが違いますが、ハイカットでしっかり止めた方が歩きやすいとの事でした。足幅がある赤ちゃんであれば、ローカットの方がスムーズに歩けるかも知れません。
4.ファーストシューズとセカンドシューズ違い
ファーストシューズには、室内で履くベビーシューズと、少し歩けるようになり屋外で履くシューズがあります。
この2つのシューズの違いは一目瞭然です。
ベビーシューズのソールは柔らかく、素足で歩くように地面の感覚をしっかりつかめるシューズです。シューズの裏をみると平面でデコボコがないものがほとんどです。
少し歩けるようになり屋外で履かせるシューズは、少しソールが硬くなります。
裏面は滑り止めが付いており、アスファルトや道路のデコボコから足裏を守ってくれるソールになります。
ではセカンドシューズってどんな違いがあるのでしょうか。
正直見た目ではあまり違いを感じません。ファーストシューズの購入時にシューフィッターさんに教えて頂きました。
メーカーによって多少の考え方が違うため、すべてのシューズに当てはまるわけではないそうですが、セカンドシューズはファーストシューズよりソールが硬くなるそうです。
ファーストシューズは10歩15歩、少し上手に歩けるようになるぐらいまでが理想。それ以上歩けるようであればセカンドシューズにステップアップした方が、足にはいいとの事でした。
ファーストシューズより地面の衝撃から守り、土踏まずを作り足の成長にはよいとの事でした。ファーストシューズはつかの間のシューズですが、成長を考えるとセカンドシューズにステップアップした方が良さそうです。
しっかり歩けるようになった証でもありますよね。
5.ファーストシューズを履いて慣らし歩きの練習をしよう
ファーストシューズ選びが終わったら、今度はシューズを履いて歩く練習をしてみましょう。初めて靴を履く感覚をしり、上手に歩けないことがあります。
私の子どもは、歩き出しが早く1歳には割と歩くことが出来た子どもでしたが、初めて靴を履いた瞬間は仁王立ちのまま固まってしまいました。
普段は名前を呼ぶと小走りで寄って来るのですが、ピクリとも動かず何か訴えているような顔でした。少しして、両手を持って1歩ずつ歩かせてみました。
相当ぎこちない歩き方でしたが、数分後には感覚をつかめたのか1人で歩き始めました。
無理に歩かせようとすると、歩くことが嫌になってします赤ちゃんもいます。
少しずつ一緒に声をかけながら、楽しく練習してみましょう。
少し話がずれてしまいますが、まだシューズに慣れていない赤ちゃんはすぐに靴を脱ぎたがります。ベビーカーに乗っている間、抱っこ紐で抱かれている間、モゾモゾとシューズを触ります。
そして気づいた時には片方がない!となります。ベビーカーで外出中に何度か靴を拾って頂き、抱っこ紐の時は探しに戻ると道路の端に置いて頂いていました。お気に入りのシューズだったので嬉しくて声が出ました。
私の子どもだけかも知れませんが、子どもができる前はどうして子ども靴とか靴下が落ちているのか不思議でしたが、今となれば納得です。きっとそんなものなのでしょうね。思い出に残しておきたいお母さんは少し気にしてお出かけしてくださいね。
6.ファーストシューズのおすすめランキング
1.ニューバランス FS123 ベビーシューズ(12~14cm)
ハイカットやローカットの種類があり、特にローカットは履き口がとても大きく、脱ぎ履きがしやすい設計になっています。
このシューズは私も購入しましたが、履き口がクッション性でとても柔らかく気持ちの良い素材でした。シューズ自体も軽く、しっかりつま先部分が上がっているのでつまずきにくく安定して歩くことが出来ました。
ベビーシューズやファーストシューズなど毎年新しいデザインが発売されているようで、お洒落に履きこなせます。サイズアップした現在でもニューバランスのシューズにはお世話になっています。
2.アシックス ファブレFIRST CT Ⅱ(スクスクFIRSTシリーズ 11.5~13.5cm)
キッズデザイン賞やマザーズセレクション大賞などを受賞しているそうです。
現在では小学生になっても土踏まずがほとんどなく、外反母趾などのこれまで大人が抱えてきた問題が子どもにも起きています。そんな悩みを少しでも作らない為に作られたのが、このスクスクシリーズになります。
このスクスクシリーズのコンセプトは、土の上をはだしで歩くように、伸び伸びとした履き心地を目指したものです。インナーソールにクッション性を持たせ、アスファルトのような硬い地面でも安心して歩くことができます。
また安定して歩けない赤ちゃんの足首や甲をしっかりサポートしてくれます。
私の子どものファーストシューズはこちらのシューズを選びました。しっかり足をホールドしてくれ、ハイカットでしたが履き口が大きく履かせやすかったです。つま先も丸く巻き上げられ、つまずきも少なかったように思います。
インナーソールが取り外すことができ、暑い日やしっかり歩いた日はインナーソールを抜き取り陰干しすればスッキリ使えます。
今もこのシリーズを愛用しています。アクティブなニューバランスのローカットシューズ、可愛らしさがあるアシックスのハイカットシューズを行く場所やお洋服に合わせてチェンジしています。
3.イフミー ファーストシューズ(11.5~13cm)
また独自の高機能中敷き“ウインドラスソーサー”を使用しています。
ウインドラスソーサーとは、親指の付け根部分と5本指のあたる部分に2つのくぼみが作られ、正しい姿勢をサポートします。このくぼみが足裏の筋肉を鍛え、土踏まずの形成を促進します。
イフミーのシューズはサイズやカラー展開も多く、素材も柔らかく長時間歩いても疲れにくいように設計されています。そして何よりも好評なのが、ガバッと履き口が開くので履かせやすいという口コミがたくさんありました。
靴を履かせるのは結構大変です。荷物をたくさん持っている日もありますし、夏の暑い日になかなかジッとしてくれず履かせられないと外出までに疲れてしまいます。その点サッと履かせられるシューズは親としてはとても嬉しい作りです。
4.コンバース FIRST STAR MINI RS 2(11.5~14cm)
赤ちゃん用もたくさんのデザインがあり迷ってしまいます。
コンバースの種類は大まかに2種類あり、大人のような紐付きのデザインですが、ゴアシューレースの縫付仕様で紐がほどける心配がいりません。比較的ソールは柔らかく感じました。もう一つはメッシュタイプの計量シューズです。
こちらはマジックテープが付いており、他のシューズと同じタイプになります。
私個人の感想ですが、コンバースは可愛くて手に取ってみるのですが、他のシューズに比べて比較的重いように感じました。私がファーストシューズを探していた頃にはメッシュタイプのシューズはあまり店舗になく、前者の紐タイプのシューズを多く見かけました。
せっかちな私には少し履かせにくく感じ、まだまだ十分に歩けない子どもにはこのコンバースは断念しました。今はしっかり歩けるようになりましたので、デザインが可愛いコンバースも履かせてみたいと思います。親子でお揃いのシューズを履くのも外出が楽しくなりそうです。
5.人気の子供服や子ども専門メーカーのシューズ
子ども服で断トツの人気を誇るミキハウス。
ファーストシューズでもミキハウスのシューズはとても人気が高く、プレゼントなどにもよく贈られるメーカーです。
本当に可愛くて迷ってしまいます。ミキハウスのファーストシューズのソールは柔らかめでよちよち歩き用です。私の子どもが履くにはソールが柔らかすぎるとシューフィッターさんにアドバイスを受けました。泣く泣く断念しました。
出産祝いなどの贈り物に喜ばれるファミリア。
ベビー服や肌着など生まれて間もない赤ちゃんから、フォーマルなお洋服まで幅広い商品があり、こちらも大変人気のあるブランドです。
シンプルなデザインが多く、どんな服装でも合いやすいシューズです。ただミキハウスと同様、すぐにサイズアウトするファーストシューズですがお値段が少し高いのでなかなか手が出しにくいシューズでもあります。
それでもお母さんの心をくすぐる可愛いデザインのシューズです。
赤ちゃん用品専門と言えばピジョン。
赤ちゃん用品専門メーカーで、揃わないものはないと言うほど品揃えが多いピジョンですが、そだちおうえんシューズSTEP1~3までの3段階の種類のシューズが販売されています。
赤ちゃん専門のメーカーだけあって、赤ちゃんのことを考えて作られたシューズです。ただ残念なのは靴メーカーと違って、カラーバリエーションやデザインが少ないことです。
最後は子どもが1度はハマるアンパンマン。
どちらかというとセカンドシューズあたりからになると思いますが、アンパンマンはやっぱり人気が高いです。
先日シューズを買いに靴屋さんに入ると、一目散にアンパンマンシューズを見つけこれがいいと目を輝かせていました。結局サイズがなく断念したのですが、確かに可愛いです。きっとお気に入りのアンパンマンシューズを履いての外出は子どもにとっても楽しい1日になるのでしょうね。
7.おわりに
子どもの成長は早く、足の成長も早いです。あっという間にサイズアウトです。
できれば3ヵ月に1回、期間が空いても半年に一回は足のサイズを測っておきましょう。履き口の広いシューズは履くときに簡単なぶん、小さくなっていることに気が付きにくいように思います。
サイズが合っていないシューズで歩いていると、抱っこを求める回数が多いように思います。一度あり合わせでたいして試着もせず購入したシューズを履いてお出かけした日は、大抵抱っこばかりせがんできました。初めは歩いてくれるのですが、すぐに疲れてしまうようでした。それ以来、靴選びを慎重に考えるようになりました。
これからたくさん歩いて、たくさんのものを見て、たくさんの出会いに恵まれて欲しいと思います。その為に大切な足を守ってくれる靴探しをこれからもしていきたいと思います。
お気に入りのシューズでたくさんお出かけしてくださいね。